バレンタインデー
楓「ハッピーバレンタイン! 今日のデザートはチョコテリーヌです〜」
夕飯食べた後に出てきたのはしっとり艶々のチョコテリーヌホイップクリーム添えであった。
楓「コーヒーと紅茶どっちにする?」
孝「紅茶ストレートでお願いします」
楓「お待ちどうさま~ ではいただきます〜」
孝「いただきます〜」
楓「最近義理チョコとかやらなくなったよね」
孝「物価高騰に伴い義理チョコ配布は無くなりました」
楓「(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ… 世知辛い」
孝「学生じゃあるまいしチョコレートごときで今更騒ぐか ( ¯−¯ )」
楓「www 学校にチョコ持ってくの禁止だったよね~」
孝「それでも男子は( 'ω' ≡ 'ω' )ソワソワ してたよな〜」
楓「義理チョコ文化は無くなってくれておkよ。買い出しに行かされるのも面倒いしね。今の会社はドラッグストアで売ってる袋チョコをお茶請け用に置いといてご自由にどうぞって置いてあったな~」
孝「誰が置くの? 」
楓「社長の奥さん。事務所のすみっこに電気ポットとスティックコーヒーとか置いてくれててそこにおやつも置いてくれてるんだよ」
孝「親切な会社だな」
楓「昔は女性スタッフがお茶くみしてたらしいんだけど社長の奥さんが女性スタッフをお茶くみとかに使うな! 飲みたきゃ自分でやんなさい! って一喝してそれ以来らしいよ」
孝「素晴らしい!」
楓「仕事しやすいいい会社だよ」
孝「ご馳走様でした。やっぱりバレンタインにはこれ出てこないとだね~」
楓「お粗末さまです。毎年これでなんかごめん?」
孝「なんでごめん? 美味しいし、初めてバレンタイン貰った時の事思い出して嬉しいけど、俺は」
楓「そんな事思い出してるの!? (´>///<`)カァー」
孝「初めて貰ったのって中3の時じゃん、受験の何日か前なのに手作りケーキ貰ってよく作ってる時間あったなって感心した」
楓「あの時は舞い上がってたからなんも考えないで渡したけど、大人になってから受験数日前に手作りケーキってお腹でも壊したらアウトだったじゃんって思い至って後から青くなったわ・・・」
孝「・・・今の今までそんな事考えた事なかったよ!? (」°ロ°)」」
楓「若いってコワイよね〜」
ササッと楓は食器を片付けてキッチンに逃げた。その時ふと思い出して
楓「あ、そうだ。ニーナ明日避妊手術だから今晩から絶食だからね。明日の朝はお水もダメだから気をつけてね」
孝「((( ;゜Д゜))エッ!?」