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七草粥


1月6日夕食が終わったあと


楓「七種なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に 七草たたいて トントントン」


明日の朝七草粥の下拵えをしていた。


孝「なにその詩?」


楓「ん〜? なんだろねw 七草切る時はおばあちゃんそう言ってたんだけど。意味って考えた事ないかったな~」


孝「唐土って昔の中国の呼び方だろ、唐土の鳥って渡り鳥の事かな。わからんな」


孝はスマホで検索かけていく。


孝「あった。けど思ったよりヤバい話しだな」


楓「え? なんて?」


孝「唐土の鳥とは、姑獲鳥うぶめなどの妖鳥や、大陸から飛来する渡り鳥を指す言葉です。正月七日の七草粥に入れる菜を刻む際に、この妖鳥の災いを祓うまじないとして、「七草なずな、唐土の鳥と日本の鳥と渡らぬ先に云々」と唱えるという風習があります。だって」


楓「七草粥ってお正月に食べ過ぎた胃を休ませる為のもんじゃなかったっけ?」


孝「俺も今までそう思ってた」


さらに七草粥を検索していくと


孝「ウィキペディアにはもっと詳しく載ってる。あれ?

七草って切るんじゃなくて叩くらしぞ 」


楓「え!? そうなん!? もう切っちゃったよ」


孝「こういうの見ると七草粥って腹持ち悪いから普通のご飯がいいと思ってたのの考え方がちょっと変わるな」


楓「じゃあ明日の朝しっかり七草粥食べてってね」



翌朝、朝ごはんは七草粥だったのでしっかり食べたけど、会社着くまでに既にお腹が減ってぐ〜うっと鳴った。

やれやれと思ったらカバンの中にお弁当と一緒にカロリーメイトがさり気なく入っていた。


孝「さすがうちの奥さん気が利く」


ニコニコしながら楓の心遣いに感謝して食べる孝だった。

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