胃が~
昨夜早々に寝た楓は今朝はちょっとダルそうだったが起きて孝のお弁当もちゃんと作って出勤して行った。
孝は楓は今日仕事大丈夫だったのか心配しながら帰宅した。
楓は先に帰ってお風呂も済ませお気に入りのguのルームウェアを着その上に着る毛布を被ってこたつに入っていた。
楓「おかえり~」
孝「ただいま、調子どう?」
楓「うん 、熱もないし大丈夫。ただ薬のせいか胃がムカムカしてる」
孝「なんか腹に入れたの?」
楓「ん~、味分かんないから食欲無い」
孝「うどんとかは? 食べれそう?」
楓「ん~ 分かんない」
孝はこたつにすっぽり入ったまま生返事をする楓を見て本調子じゃないなと察した。
着替えて自分の夕飯を考えつつ冷蔵庫を開ける。卵はあるな、あとは冷凍うどんと冷凍ネギ麺つゆ。
鍋麺つゆ水入れて沸騰するまでの間にうどん解凍チンして、沸騰した鍋にうどん入れて冷凍ネギ入れて水溶き片栗粉入れて、溶き卵入れてかき混ぜたら出来上がり。
孝「うどん作ったからちょっとでも食べな」
楓「ん~」
孝「食ったらもう寝な。明日、土日休みでしょ? 明日朝起きなくていいから」
楓「ん~」
生返事を繰り返す楓はむくっと起き上がって、お椀に取り分けたうどんを1本づつ時間をかけて食べると、赤みのさした顔で歯を磨いた後のそのそと布団に入って行った。