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初めてのお留守番


月曜日の朝である。猫さん拾って3日目である。


孝「おはよう~」


いつもより30分早い旦那の起床に楓は目を丸くし、時刻を確認した。


楓「おはよう、早くない?」


孝「ん~ 猫のお世話しないとじゃん」


そう言って猫のゲージが置いてある和室に行く。


孝「ねこにゃん、ご飯食べたか~? お!トイレ出来てるじゃん。偉いな~、賢いな~」


脱走防止に襖は閉めてるが猫に話しかけている声が聞こえる。


孝「よーし、耳洗うぞ・・・・じっとしてればすぐ終わるからな~」


ゲージを開けてる音がする。猫は野良だったはずなのに大人しく、人間に対して威嚇することもなくお世話されている。


孝「ほ~ら、終わった。いい子だな~ 次はこれを飲んでくれるといいんだけど・・・あ、ペッしたらダメだろ~ 楓~悪い助けて」


やはり1人で薬を飲ませるのはまだ無理らしくヘルプを呼ぶ声がした。


楓「はーい、ちょっと待ってね〜」


ちょうどお弁当詰め終わって片付けも済んだ所だったので行くと孝はゲージの上に猫を載せてなんとか薬を飲ませようとしていた。


楓「じゃあ1人で薬を飲ませるのはわたしはこんな感じでするんだけど」


猫をひょいとゲージから下ろすと畳の上で膝立ちになり足の間に猫を置くと左手で猫の顔を上に向かせるようにホールドすると右手で口をこじ開けて喉の奥に薬を落としそのまま口を押さえゴクンと喉が動くまで押さえた。


で確認の為にもう一度口を開けさせて残ってないのを確認しておしまい。


孝「手慣れすぎてる」


楓「飼ってれば薬飲ませる事も多いのよ。特に高齢猫はね。色々試してコレが1番楽だったの。数こなせばその内慣れるよ」


孝「精進します。猫の食器洗うんだけど流し使える?」


楓「大丈夫だよ。ピンクのスポンジ専用にしたからそれ使って」


孝は猫のお世話の後朝食食べ身支度したあと先に出勤する。


孝「和室暖房つけっぱ? 」


楓「うん、22℃ぐらいかな」


孝「エアコン代も掛かるのか〜」


楓「あと和室だと雨戸閉めちゃってるから日が入らないからそれも考えないと」


孝「・・・俺リモートワークにしようかな・・・」


楓「アホなこと言ってないで仕事行く!」


そう言って渋々出社して行く孝だった。

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