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報連相はしないとね


孝「・・・た、ただいま」


玄関でそう声が聞こえたのに上がってくる気配がしない。


楓「どしたの? なんかあった?」


玄関まで行くと孝はにたたきに立ったままでいる。


楓「え? マジなんかあったの?」


孝「・・・えっと、あのさ、コレ」


孝は後ろ手に持っていたマイバッグ差し出した。


楓「?」


覗き込んだ楓はジロリと孝を睨んだ。


楓「孝、コレはなに?」


孝「えっと、ほら今日寒かったじゃん? それで」


楓「コレはなにかって聞いてるんだけど?」


孝「・・・猫です」


楓「それで? 」


孝「それでって、だって外寒くて可哀想じゃん」


楓「そうね、だから?」


孝「・・・うちで飼ってもイイですか?」


楓「誰が面倒みるのかな? 可哀想だからってだけで飼うと大変だよ? 手間もかかるし、お金だってかかる。誰が責任持つのかな?」


孝「俺が面倒みます。掛かる費用は俺が責任持つから」


楓「二言はないですね?」


孝「はい。終生責任もってちゃんと世話するので飼ってもいい?」


楓「しょうがないですね。許可しましょう」


孝「怒ってる?」


楓「怒ってますよ。だけどなんで怒ってるかあなたわかってないでしょう?」


孝「猫拾って来たからじゃないの?」


楓「猫を拾った事じゃなく、拾った時点で連絡も相談もなく連れて帰ればなし崩し的になんとかなるだろうとタカくくったやり方に怒ってるんですよ」


孝「もしかして拾った時点で連絡入れてれば怒られなかったって事?」


楓「そうですよ。分かったらあなた買い物行ってくださいね」


楓は猫の入ったマイバッグを取り上げると車のキーを押し付けた。


楓「まだ8時前だからホームセンター開いてるから猫飼うのに必要な物買ってきてちょうだい」


孝「え" 俺飼った事ないから何がいるかわかんないんだけど」


楓「LINEで必要な物書いて送るから、わかんなかったら電話して。ほらさっさと行く!」


叩き出された孝は初めてのお使いにパシらされたのだった。


以下詳細は明日に続く







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