5. 小説家さんとヒロイン像
5. 小説家さんとヒロイン像
オレは今日から執筆をすることにしている。
「うーん。題材を何にしようか、悩むなぁ。恋愛小説とかに挑戦してもいいよな。オレがまさに恋愛中だしな」
……と、こんな感じで独り言を言いながら部屋にいるのだが。ふと頭の中に昨日のことが思い出される。本当に管理人の真白さんは可愛い。
「あ……。そういえば真白さんはいくつなんだろう?」
女性に年齢を聞くのは気が引けるが……気になりすぎて筆がすすまない。
「まぁ……いいや。本人に聞いてみよう」
ということで、早速真白さんの部屋に行くことにした。真白さんの部屋の前に着いた。そして扉をノックする。
コンコンッ!
待てよ?何か手土産を持って行くべきだったか?何やってんだよオレ……
「え?北山さん!?」
「あっ真白さん。すいません突然来ちゃって……」
真白さんの驚いた声が聞こえてくる。
「ど、どうしたんですか?」
「いや……あのですね。実は聞きたいことがあって……真白さんっておいくつですか?」
「……へっ?そ、そんなことをわざわざ聞くためにここに来たんですか?」
「はい。なんかすみません……ちょっと恋愛小説に挑戦しようとして真白さんくらいの人をヒロインにしようかと思って、参考に……」
やっぱりいきなり女性の歳を聞くなんて失礼だったかな……
「私は21ですけど……」
「やっぱりお若いですよね。オレの6つ下なんですね」
「北山さん27歳なんですね。へー。お若く見えますよ?」
「ははっもうおじさんですよ」
とは言ったものの……なんだこの感覚。なんかドキドキしてきたぞ。これはもしかしたら恋なのか?オレはこの人に惹かれているのか? いかん。これでは仕事にならない。一旦冷静になろう。深呼吸をして落ち着いて。
「あの北山さん。私を小説のヒロインにしてくれるんですか?それなら可愛く書いてほしいな?なんて言っちゃったりして」
めちゃくちゃ可愛すぎる!もうヤバすぎ!
「え?もちろん!任せてください!」
「ふふ。北山さんの小説が楽しみです」
そしてオレは部屋に戻る。再び思考が停止したあと
「あれで可愛く書けないわけないだろ!あんな可愛い人が現実にいるのかよ!それにしてもあの笑顔の破壊力は半端なかった。反則だろ!」
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