1. 小説家さんと始まり
1. 小説家さんと始まり
春の陽気に桜の花びらが舞う中、オレは心機一転、新しい場所で再度小説を書くことにする。
オレは北山晴斗。年齢は27。5年前に書いた小説で新人賞をとり、一時は有名にもなったが、現実は甘くなかった。そのあとは鳴かず飛ばずが続き今に至る。
そして今は新しいアパートの管理人さんへ挨拶をするところだ。
「あの……こんにちは、今日からこちらのアパートの202号室に引っ越してくることになった北山晴斗です。よろしくお願いいたします」
「どうも初めまして、私は101号室の水瀬真白です。ここの管理人をやってます」
すごく可愛い人が管理人なんだな。
「はい、よろしくお願いします。」
「北山さんの荷物は部屋に届いていると思います。あとで確認してください」
「わかりました。ありがとうございます」
「いえいえ、困ったことがあったら何でも言ってくださいね」
笑顔がめちゃくちゃ可愛すぎる。ダメだ……理性が吹き飛ぶほどの可愛さだ。この歳で恥ずかしいかもしれないけど、正直管理人の真白さんに一目惚れしたかも……。
「はい!じゃあ失礼します!」
「あっちょっと待ってください……」
真白さんに呼び止められたオレは後ろを振り向くと、頬を赤らめながら何かを言い淀んでいるようだった。
「えっとですね……その……私、北山さんが初めて受け入れる住人さんなんです」
「そうなんですか?」
「今までは祖母がやってたんですけど、亡くなってしまったので私がやることになったんです」
「なるほど……だからあんなにも慣れてなかったんですね」
「うぅっ……そう言われると恥ずかしいです……。なので色々と教えていただけたら嬉しいです///」
オレが教えてあげられることはないかもしれないけど、こんなに頼ってくれるなら喜んでお手伝いしよう。
それに、こんな可愛い管理人さんがいるなら楽しくなりそうだし。
こうしてオレの新規一転の生活は、美少女管理人の真白さんとともに始まるのだった。
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