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あなたはまことに死んでしまった3
神は常々、言っておられる。
「平和に生き、世界正義に目覚めよ。人を愛し、憎むな。ゆえ、宣言する。私の言う天国とは、その様な人達のものである。」
七つの大罪を犯した人がたどり着くのが、煉獄山である。以上の様な目覚めは受けなかったものの、程々に平和に暮らした人である彼を山野みどりは、死んで、煉獄山への導きを受けた。
彼が彼女に言うに。
「私は程々には平和に暮らし、善を尊んだはず。私が天国へ行かなくて、誰が行くというのだ。」
彼女、桜美はるかはこう語る。
「神は言っておられるでしょう。冒涜によって、身を焦がす者は地獄へ、怠惰や傲慢によって、身をけがす者は煉獄へ、罪人ではない者だけが天国へ行って良い。それぞ、つまり、全き者だからである。
傲慢によって、身をけがしたあなたにはふさわしい住処でしょう。
あなたは、第一に言によって、さばかれたではありませんか。(神による(最後でない)審判があったのである。)それでも文句があるというのなら、全能の神に言いなさい。
あなたは悔い改めなかったから、そこにいるのです。」(煉獄について、描写は既に書いてある通りである。)