6/10
あなたはまことに死んでしまった1
彼は地獄の住人にふさわしい暮らしをしていた。その暮らしぶりは想像にお任せするとして、ある時死んでしまった。それはこう本編と繋がりを見せる。
「あなたはまことに死んでしまった。」
そう宣言したのは、ある天女に似た天界人である。本編で言う桜美はるかである。いざないを受け、地獄へと下って行く、その彼の姿は天界人に照らされた影にしか見えなかった。いったいぜんたい暗く、天界人は光っていたので、暗闇に一人残されるのがこわくて、天界人の後を追ったのだ。(そこからはお分かりの展開だろう。地獄を見て、自分もそれに加わり、体現するのだ。)その名は松本零時。