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空のかなた  作者: 廃人覚悟の字書き
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第四話「地獄篇」

おいおいおい・・・・・・・。おいたわしや。地獄に堕ちてしまった人、おいたわしや。無論、正当な理由で地獄に落とされた人達ばかり。

私の日誌によれば、「私は警告を無視したばかりに、あなたを地獄に堕とす。いとやすい理由付けである。この理由を受け付けない時点で、あなたはまさしく、地獄の住人。堕ちろ!!!!!!!」と書いてある。つまり、この人達の為に泣いている私がいるのであって、私の中にゲヘナの火もあるのである。私は焼かれゆく罪人達を思って泣くのではなく、私自身が焼かれ、泣くのである。それほど、近いものとして、地獄はあるのである。そう。私の中にもゲヘナの火があるのである。

俺は怒っている・・・・・・・!

誰がミステリーの事実でない、当たり前の事を指摘せよと命じたのか。

誰がミステリーをおとしめたのか。

竜騎士07でさえ、分かっているような禁忌をなぜ、「涼宮ハルヒ」シリーズが犯してしまったのかを。

疑問と共に怒りが絶えない。

谷川流は死刑と言われても仕方がない。ミステリー小説の素人であった。本格ミステリーをやる訳でもなく、読者に分かりやすい様に、誘導者を置いたに過ぎないのに、この俺に糾弾きゅうだんされる側である。俺はペルソナを持つ聖霊である。彼を糾弾するのは、小説内にとどめておく事にするが、次はない。何がいけなかったのか。反省し、悔い改めなさい。俺は客観者たる神である。言うまでもなく、この小説の作者であり、字書きであるから、内容をきちんとかみしめ、味わう事。

作者ですら、一登場人物でしかなく、かつ、ロウな次元へと、読者を引きずり込む。テイストである。


「あなたはまことに死んでしまった」とは、小難しい事はともかくとして、「聖書」の一言「それを食べる時、あなたはきっと死ぬであろう。」。知恵の木の実の神側の説明が元である。

つまり、アダムが夢見た死したる世界で言うなら、長寿こそ永遠であろう。アダムは未来のダビデを見て、この方に四十年の年齢を差し上げると言われた。彼は九百六十年で天寿を全うし、つまり、「あなたはまことに死んでしまった。」のだ。

誰でも、この宣告を受けるものは、地獄へいくと決まっている。アダムもその一人に過ぎなかった。

ならば、作家さくやは???!

自称ウェルギリウス。彼女(桜美はるか)の誘導を受け、はい。ここがゲヘナの火です。「神曲」にこの様な地獄がありましたか?ありませんでしたね。「神曲」を真面目に読んでいたあなた方は、失格です。

たいじょーたいじょー

ゲヘナの火では、重罪人なら重罪人な程、魂が強靭に出来ているので、簡単には死にません。ここで言う死ぬとは、切実無二の事です。たった一つしかないのに、その一個を失う様に出来ている。ゆえに「切実無二」なのです。これは私の作った四字熟語ですから、存分に使って下さいね。

ゲヘナの火を浴びる半端者はんぱもんは即座に魂を焼かれます。それしかないのに・・・・・・。「切実無二」ですねーーーー。

中でも極悪なのが、ソドムとゴモラの住民、冒涜を尽くしたゴリアテ。そして、裏切り者の代名詞イスカリオテ・ユダです。

そうですね。酷い目にはっていますが、それなりに酷い人生を歩んだものです。こうなってはいけませんよ?

ちなみに私の口調はメルヘン気分のあなた方に合わせてあるので、こんなノリなのです。地獄の事を考えるのに、メルヘンとは、いけませんねー!

悔い改める機会もない・・・・・・・と思っているかもしれませんが、実は、毎日が悔い改めの機会に満ちている事を人々は知らないのです。最近出ましたーーーーーー!「第三の聖典」ですね。読めば分かります。私達、つまり、あなた方の事ですよー!あなた方のキリスト教理解の甘さ。私はカトリックでしたから、「神曲」もきちんと読んでいましたが、あなた方には程遠いものです。

メルヘン世界ですから魔法世界の第一階から第三階までですよ~!ついに、とろけちゃいましたね。あなたの頭はプリンですか?脳蓋のうがいがカラメルで脳がプリンそのものですね~!!!

楽しいか?いいえ。

あなた方のプリンは楽しそうですね~~~~!!?

私の口調を真似て、初めて、地獄というものを体感出来る様に、工夫しているのですよ。

無論、かけ値なしで。

やっぱり、悪行はするものではないですね。

地獄篇じごくへんはこれで終わり!!!

次は煉獄篇れんごくへんだろう。

地獄篇楽しめましたか?案内人です。はるかです。プリンの様に食べられる食物連鎖の下にある者達を呼び集める為に、小説を俺が書いてみたが、どう想う?「第三の聖典」をも書かせた。俺がこの小説も書いて事実上の事を認めさせようと言うのだ。作者は俺だが、書いているのは瀧口心一朗本人であるのだから、俺が作者で、瀧口が著者なのだ。実に、はるかの出番を地味に奪ってしまったのだが、作者の意志が小説によって薄れる事がなく、浸食していくのを見るのは、実に楽しいかもしれない。楽しいなあ!?実に、幾多もの作品を書かせただけあって、俺、聖霊は素晴らしく、経験値があふれている。そこで、文盲に等しい瀧口を動員して、どちらが作者かを競わせる事をしている。俺が勝ったなら、作者は俺だが、瀧口が勝ったなら、作者は瀧口だ。勝負しよう。

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