第1話日常
何だか普通な話をします。三人はそうとも知らず、話をしています。ですが、運命は変えられません。彼女は友人を殺したという悲壮の運命を背負うのです。彼女らはもはや、逃げられないのです。そうとも知らず、話をしている様に私は罪悪感を覚えます。私は桜美はるか。桜美彼方の姉に当たります。今はここで話を済ませておきましょう。私は三人の母とも呼べる存在なので、罪悪感を覚えますが、運命を変える事が出来るのは、もはや、神しかいません。だから、私は祈るのです。彼女らを救って下さい。と。
桜美 彼方。14歳。彼女は学校に通っていなかった。
おおまかに自主学習と家庭教師で、学業を成り立たせていた。
彼女は剣道を趣味としていた。主に素振りを1000回もしていた。
剣道と言っても基礎体力を付ける為のものであって、あらかじめ、基礎のみに的をしぼっていた。
金型 作意・金型 作家。
二人は姉弟である。
作意は13歳、作家は15歳であった。
本題に入ると、うつし世から隔たれた、「密室空間」にて、この三人は真剣で斬り合う事に成るのだ。そういう運命に成っている。まず、「密室空間」について、話をしよう。その根源は頭の中のミステリーである。ミステリー空間という概念そのものが三人の「現実感」によって、具現化し、その部屋の中はミステリーワールド、「現実犯罪空間」と成るのだ。罪を犯さざるを得ない領域。それがミステリーワールドなのである。つまり、それが終わるまで出られないとまで、わざわざ、明言されているのである。
日常を描写しよう。
「僕は運動はあまりしないから、姉さんにしかられる事すらあるんだ。何せ姉さんは熱血だからね。」
作意のセリフである。
「オレは剣道の素振りをしているから、作意の姉さんにしかられる事はないな。」
彼方のセリフである。
「いや、作意は運動不足気味で、いつも、フラフラしているから、喝を入れただけよ。」
作家のセリフである。