暗殺者
私は人を殺した。
あまりにも数人を殺したので罪悪感はなかったが、今回の人は他の平凡な人たちとは違って「勇士」という名前が広く知られた人だった。 私も何度か顔を見たことがあり、探すのと殺すのにそれほど力を入れなくて済んだので気は楽だった。
この勇者は魔王を倒した後、王になった。 タイミングよく王が崩御し、勇者が彼の後を継いで王になった。
しかし、勇士は政治について知らなかった。 ひたすら自分が真理と言わんばかりに勝手に行動し、国家内部で発生する不正や他の国との外交では勇士ではなくゴミを見ているようだった。
結局、彼は「勇士」という名声は姿を消し、以前の王と同じように「愚鈍な王」という悪名を持つようになった。 しかし、以前の勇士という名声のためか、他の国では彼が占めている国家を十分に侮ることができなかった。
勇者のいる国、その名は対外的には十分だった。 しかし、内部で行われている政治がゴミであるため、仕方なく処理するしかなかった。
処理を頼まれた依頼人は勇者の妻、勇者のように魔王を倒しに行った聖女だった。
長い間、一緒に過ごしてきた2人だったので、依頼の内容については理解できなかったが、単なる暗殺者である私が、依頼に対して不平や不満を持つことはできなかった。
聖女や勇士そんなことをどうして知っているのかと? 私も勇者と一緒に魔王を捕まえるために旅に出た。
まあ、きれいに殺すのは私の好みではなかったけど。 彼を密かに呼んで短剣で首を切った。全盛期の彼だったら、その程度の攻撃は避けたはずだが、彼の全盛期はすでに過ぎ、太った豚に他ならなかった。
そうして私は勇士の死体を背負って依頼人のところへ行っている。 まあ…元同僚の死体だが義理は全くなかった。 あいつが勧善懲悪という名で人を果てしなく殺し、自分勝手に行動するのは一日二日ではなかったので、私でなかったら誰かが殺していたはずだ。
王はどんな自信を持って一人で歩き回ったのか理解できなかった。 私が殺そうとした時も一人でいて殺しやすい。 まだ自分が勇者だと思っているのか…
いずれにせよ、今回の依頼が終わり精算を受けることになれば、このような国家は早く去る考えだ。 王は死に続け、すでに国家内部には腐ってしまったから。
それでも、まあ、聖女はこのような国と違って、彼女そのものは気に入った。 私と心が通じそうなので、彼女に精算してもらってから一緒に旅行に行くことを提案するつもりだ。 ここを離れ、いろんな中を旅行するつもりで頭の中は幸せに満ちている。
しかし、幸福感とは違って、手と足についた王の血は本当に冷たかった。
「汚物よりひどいゴミ」
それは私が勇士に残した、死体に渡した最後の言葉だった。