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花と野原あと、審判 老木
花
厳しい厳しい冬の中
凛と咲くのは桜の兄
たとえ徒花であろうとも
花は咲いてやがて散る
審判
私は罪深い物だ
何故なら子供を沢山殺したから
殺し方は簡単だ
お顔におおきなばつ印
書けば子供は奈落行き
子供は奈落に真っ逆様
其れを続けてはや数年
私は罰せられ無ければならぬ
裁判長!私を罰せよ!
この罪深い私を罰せよ!
執筆
筆よ走れよペン走れ
白い野原に足跡残せ
時折足跡消え行くが
それでも足跡続いてく
白い野原の終わりまで
老木
永く生きた老木は
いづれか終わりが来るものだ
永く居坐わるぐらいなら
サッサッと朽ちた方が善い
世代は回り続くもの也