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20秒で読み終わる話あり!  ショートショート集  作者: ameumino


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正解

男が2人もめていた。顔は同じ。ただ服の色が違った。


「体調不良だ!」

赤い服を着た男(レッド)は声を大にして主張する。


「いや、それは前もそうだっただろ?さすがにきついって…」

黄色の服を着た男(イエロー)は首を横に振る。


「じゃあどうするんだよ!」

「それは……彼女とのデートがあって、とか?」

「彼女いないだろ?嘘つくのかよ!後々ボロが出るぞ!」


レッドはため息をついた。


その時だった。


「おやおやお二人さん、そんな険しい顔にならなくても良いでしょ」


青い服を着た男(ブルー)が現れた。顔は2人と同じ。

「なんだよ、そういうお前はなんか案あるんかよ?」

「あるさ、簡単な話だよ」


ブルーは自分の案を披露した。


「そんな……そんなのだめだろ!」


レッドは目を大きく開け、ブルーを睨みつけ、叫んだ。


「無理だよ…」


イエローもそれに同調する。


「よく考えてみろよ。今回の事案だって不条理極まりないだろ?なんでこちらが苦しまなければいけないんだ?」


ブルーのその言葉にレッドとイエローは黙り込んでしまった。


しばらく沈黙が続き、その沈黙を破ったのはレッドだった。


「分かった、それで行こう」


「レッド、本気?」


イエローは戸惑う表情を浮かべる。


「イエロー、腹をくくれ、どうにかなるよ」


「……分かったよ」



***


冬の夜


男は上司が目を離した瞬間に走って逃げた。


上司と飲みなんてたまったもんじゃない!理由を考えて苦しむよりこれで良いんだ!


男は正解を選んだと思った。


だが一週間後、辞令が下されることをまだ知らなかった。

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