表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/31

電車

冬の電車の中で、2人の男性が席に座って話をしていた。




「そうか、次の駅で降りるんだな」


「そうだな……乗り換えるよ。だって次で降りないと終点まで行ってしまうからな」




「終点がどこか分からないもんな、この路線は」


「……うん、まぁ乗り換え先の路線の終点も決まってはいないけどある程度予想はできるからね。少し安心できるかな」


「そうだよな、安心できるよな……」




そのあと、しばらく沈黙が続いた。




その沈黙は車内アナウンスで破られた。





〜夢見る線、ご利用いただきありがとうございます。次はあきらめ駅、あきらめ駅。堅実線に乗り換える方はこの駅で降りてください〜




アナウンスが終わった後、電車のスピードはだんだんと落ちていきやがて、ホームに止まった。




ドアが開く





「じゃあ頑張れよ、テレビでお前が芸人として活躍してるのを楽しみにしてるからな」


「ありがとう」




あきらめを選んだ男は電車から降りた。




降りて数秒後、電車のドアはしまった。




電車はまた動き出す。




1人電車に残った男は窓の景色を見た。




空はいつのまにか雪が降っていた。




男はだんだん眠くなり目をつぶった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ