22.付与術と準備
今から付与の練習をする。
あの何を書いているかわからなかった記号のような物は、付与の文字が描かれているのが分かった。
世界樹の葉を使かって錬金するレシピが出来る前は、どうやらこれで冷蔵庫やマジックバックなどを作っていたようだ。
ところが、その文字を理解するのが難解な上に、何かを間違えると全く発動しない。
その為、廃れていったものらしい。
確かに難しい文字が並んでる。
これを刻んで失敗したとか、材料費も込めて手間を考えたら、止めたくなるもの分かるかも。
それが加護を貰ったおかげで、どういう意味が込められているのか読めるようになった。
ただ、読めるのと、書けるのは違う。
何とか必死にそのままを写してみたけれど、発動しないのもあったのだ。
一番簡単な温める付与は、火・温・保の文字が重なり合った文字。
これは記号みたいな文字も難しくなかったので、普通に保温が出来る水筒が出来た。
所謂、魔法瓶だ。
これに冷水を入れて、保冷温出来る物を作ろうとしたけれど、出来なかった。
試しに保冷だけの魔法瓶を作ってみれば、徐々に温くなる。
水という文字が何処か欠けているか、歪んで見える線がどこか間違っているということだ。
この世界の正しい文字を知ろうとすれば、今すぐ街に行くしかない。
前の人はこれらをこの部屋でると繋がっている村や町へ行って、換金してお金を得ていたとあーさんが言っていたから、どこかに繋がるとは思う。
ただ前の人が居なくなって、それなりに時間が経っているようなので、向こうの今の状況が分からない。
それだけに、いきなり出会った町の人に文字を教えて欲しい、というのは不用心すぎる。
仕方ない。
このまま使える付与と使えないものを区別していくことから始めよう。
根気が続く限り試してみた。
やっぱり文献が古くて欠けている部分があるのか、半分は失敗に終わっている。
世界樹の葉を使うものに関しては、失敗が多いというのが結論だ。
悔しいが、やっぱり万能な葉っぱなのは間違いない。
ここで実験ばかりしていても埒が明かない。
一度街に出てどんなものが使われているのか、見ると何かわかるかもしれない。
よし!外に出ると決めたなら、お金に換金できるものを持って行かないといけない。
マジックバックが外で普及しているならいいけれど、レア、超レアだった場合、予期せぬ争いに巻き込まれる可能性が出てくる。
そうならない為に、バッグから出しても大丈夫な、小さいものがいいよね。
となると・・・。
果物とか、小瓶に入れたお酒、薬類が妥当かな。
果物よりもお肉の方が需要あるかな?それこそ消化するのが大変なほど沢山あるし。
麻袋のようなマジックバックはそこそこあるから、対策バッチリ!
今日はかなり疲れたから、お肉タップリスープに夕飯はさせてもらって、お風呂に入ったら明日は薬作りを頑張ろう!
今日もいい天気だ。
薬作りに最適な天気だね。
薬草は本当にそこら辺中に生えているから、すぐに取りに行けるのがありがたい。
さあ、ポーション的な飲み薬を入れる瓶も、塗り薬を入れる物も錬金でバッチリ!
劣化を遅くする保存の付与も付けられたから、重宝するはずだから作るよ~。
傷薬には、赤アロエとオリーブの実、カミツレを入れてポン!
胃薬には、青アロエとリンゴ、豆、蜂蜜でポン!
風邪には、ヒオウギ、ネギ、生姜、カミツレ、ゴボウ、みかんでポン!
風邪薬は臭いからして、効きそうな感じ。
正直、あまりお世話になりたくないなぁ。
全部100個ずつ出来た。
作りすぎかとも思ったけれど、マジックバックに入れておけば腐らないし、これくらいあればいざという時の予備になるから、問題なし!
後は色んな薬の応用の効くアロエは、ラップに包んで持っていけば自分で作りたい人にいいかもしれない。
果物はリンゴにみかんぐらいにして、小分けしたシッシジャーキーをあるだけ持っていく。
お酒はタイミングがなければ出さなければいいのだから、一応持っていこう。
10本ほどでいいかな?
中々いい感じで準備が出来たよ。
これならばリュックと斜め掛けショルダー、ウエストポーチで行けるでしょ。
準備は出来た。
明日早速行ってみようと思う。
その為にお弁当を幾つか作っておこう。
つまんですぐに食べられるように、おにぎりとサンドイッチでいいよね。
後は自分の自衛の為に、付与が付いた服で全身固めて、更に短剣と結界石を身につけておけば、誰からも害されることはない。
仮にあのワインバーンでも、跳ね返るぐらいの防御力を誇ってる。
さあ、いざいざいざ!
明日は街に市場調査だ!
読んで頂き、ありがとうございました。




