伝説の剣
「なあ、伝説の剣って知ってるか?」
「ああ、あれだろ?『選ばれし者のみが抜ける』ってやつ。」
「そうそう。」
「洞窟とかdungeonでボス倒した奥の部屋とかにあるんだよな!」
「急なダンジョンの凄いネイティブ感」
「で、その伝説の剣がどうしたよ?」
「いやな…最近3丁目のバス停が光り輝いているらしくって」
「なにて?????」
「3丁目のバス停が」
「バス停は光らないだろ。誰かが悪戯で蛍光塗料塗ったんじゃないのか?」
「随分な悪戯っ子だなオイ。バス会社に謝れ。なあ、今から見に行こうぜ。どうせ暇だろ?」
「暇である事を煽られる俺。まあいいか、よし。行こうぜ!」
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「…マジかよ…」
「な?光ってるだろ?」
「このSunshineに負けないLightning」
「お前いつからルー大柴にジョブチェンジしたの?」
「バス停が光ってるのは目視した。ヨシ!」
「ヘルメットを被った猫が現れたな。」
「でも伝説の剣と何か関係してるのか?抜いたら勇者扱いされたり?フゥー!↑↑↑↑」
「いや?光ってるバス停が村人達に伝説の剣呼ばわりされてるだけだそうだ。」
「俺のテンション無視しないで。それと3丁目の方々を村人扱いするな。少なくとも1丁目よりは都会だ。皆の遊び場、イ○ンがあるからな」
「そういえば昨日のチラシに『伝説の剣、始めました』って書いてあったな。1本750円。ちなみに消費税は10%だ」
「安価!勇者の冒険譚を返して!」
「泣くな友よ、今から買いに行こうじゃないか…!」
「勘弁して下さあぁい!」