心構え004 「溺れた状態を知る」
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【本文】
これから「溺れた状態」という表現を使いますので、まずこの意味を説明しようと思います。
溺れた状態とは、情報を詰め込みすぎて、頭が正常に働かない状態のことです。この状態になると、いつもできるようなこともできなくなり、状況の変化に対応できません。
症状として、相手の話が難しくないのに分からない、文章を読んでも理解できない、何から手をつければ良いのか決められない、という感じです。
例えるなら、口の中が食べ物でいっぱいで、噛むことも飲み込むこともできずに、なす術がない状態でしょうか?
自分のペースで適切な量を処理していれば、このようなことは起こりませんが、現実には、情報がいっぺんにやってきて渋滞を起こしてしまうのです。これは大した量でなくても、受け取り方を間違うと起こります。
このような状態をここでは
「溺れた状態」
と表現します。
溺れた状態になると、所謂、役立たずになります。
陸の上で小学生のドリルを解けと言われれば、難なくできると思いますが、溺れている時には、どんなに簡単な問題でも解くことはできないでしょう。
溺れているのですから当たり前です。
ですが、この状態は自分でも気付かない内になっており、しかも見た目で全く分からないのが厄介なところです。
何をやっても上手くいかないせいで、まるで最初から役立たずだったかのように錯覚するのです。
もし今この状態なら、心構え001で書いた通り、それは自分のせいではないと思って、少しでも自分の力を使えるようにしてください。
そして使えるようになったその力は、仕事ではなく、真っ先に陸に上がることに使ってください。
溺れた状態で何をしても、大して成果は上がりません。下手をすればそのまま力尽きてしまいます。
好きな音楽、ドラマ、映画、本、ガーデニング、スポーツ、旅行、ハンドメイド、グルメ、動物など、なんでも良いので、楽しむことに使って自分を取り戻してください。
なぜなら、陸に上がって、自分の使える力を100%に戻した方が、より多くのことができるからです。
■次回「どうして溺れた状態になるのか」
次回更新まで、日にちが空くと思います。ご了承ください。