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目が覚めるとそこは見たことがある世界だった。
「んー、ここはどこ?私はだあれ?」
「ここは、レベル・キーワード・アルファ、アトランティス大陸でございます。モエミ様」
「はあ?!!!ぎょえーーー!」
下を見ると錦鯉がいた。
「鯉が鯉がしゃべってるーーーー!しかも水もないのに宙に浮いてるーーー!」
「鯉ではありません、モエミ様。コッシーでございます、モエミ様。あなたがそう名付けてくれたではありませんか。」
「ええ!私が飼ってた鯉ーー!って私なんて格好なんだーーー!」
私はまるで中世にでてくる騎士っていうかただの兵隊のようなクソ重い鎧を着ていた。
「なんなのよーこれ!いったい何がおきたっていうの!」
「来るべき時がきたのです、モエミ様」
「だから何がきたの!?」
「審判の時です」
「はあ?なにそれ、聞いてないんですケド」
私はなにがなんだかわからないまま、ここにいてもしょうがないのでなぜか腰のズタ袋に入っていた地図を頼りに宙を浮く変な錦鯉とともに人気のある場所を探すことにした。