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1。 (自称)魔法少女まりあ

「ねー聞いた?転校生くるらしいよ。」

「えー。嘘ー?何でこんな中途半端な時期に?」

「男かなー?女かなー?」

「女の子みたいだよ。」


 ガラッ。扉が開くとその瞬間ざわめきは収まりクラス全員が息を止め一斉に注目をする。転校生。きれいな黒髪のロングヘアーは春風に乗せて、フローラルないい香りを漂わせていた。足も細く長い。まさに美脚だ。彼女の足に踏みつけられたいと願う男子は五万といるだろう。顔だってゴマみたいに小さくてモデルのようだ。そう。エビちゃん。エビちゃんにも負けない。さあ!早く、早く君の声を聞かせてくれ!早く君の名前を教えてくれぇ!

 クラス中の男子ほぼ全員が雄叫びをあげ、クラス中の女子ほぼ全員を一瞬にして敵にまわした、その華麗なる転校生は教壇の前で足を止め一礼をしてからこう言葉を発する。




転校生『魔法の国からやってきました。まりあエリザベスといいます。よろすくお願いします。(噛んだ)』




―舞台は都内にある私立岩木学園。無事進級ができ喜んでいる者、はたまたそうでない者も入り混じっているであろう心躍る4月。(偏差値は普通。)そんなのどかな季節に、そして(それなりに)のどかな学園に(自称)魔法少女まりあが転入してきた事で、何か問題が起こりそうな予感が…。




 自己紹介を済ませ一時間目が終わった休み時間、何やらまりあは重そうに自分の机とイスを窓際に向かって運んでいる。




「ねえねえ。あの子一体何してるの?」

「何かさっき授業中“方角が悪い”とか一人でぶつぶつ言ってたよ。」

「………………。」




まりあ『…うーむ。この辺かな?ねえ?ゼア。』


 まりあは斜め上を向きそう言うとそこにある机とイスをどかし始めた。



シイナ『ちょっと!ちょっとちょっと!』




「!!!!!!?????」




 その場の空気は凍りついた。まりあを除いて。(まりあは聞いていない)


シイナ『え?何?今のそういう流れでしょ?違うの?』


 まりあは黙々と作業を進めている。


シイナ『じゃなくてさあ、君。何してくれちゃってるのー?そこオレの席なんだよー?』


 まりあは何も答えようとはしない。



シイナ『こらシカトすんな。ピテカントロプス。』



「……ピテカントロプス……?」



まりあ『私きちんと名前がありますの。まりあエリザベスという麗しい名前が。ねえ?ゼア。』



シイナ『…あまり聞き慣れない形容詞ですね。(何で名字ないんだ?)…ではでは本題に戻すといたしましょう。まりあエリザベスさん。』



「ってか“ゼア”って何だよ。」



まりあ『本題ですか?………池袋はなぜ東が西武で西が東武か?』


シイナ『ねー?本当何でなんだろうね?某電気屋さんの歌でも歌ってるしね。』


まりあ『西武と東武に働いている人に聞けば分かるのでしょうか?』


シイナ『うーん。聞くにしてもバイトとかじゃ分からなそうじゃないかな?何かこう重役とか?』


まりあ『私忙しいんで邪魔しないでください。』


 まりあはしれっとした態度で再び机を動かし始める。



シイナ『………。』




「何かシイナ君あの子とうまくやってるね。」

「めんどくさいからもうこの際あの子まかせちゃおうよ。シイナ君も変わり者だし丁度いいんじゃない?」




まりあ『すみませんが、……えっと。』


シイナ『……えっ?……オレ?オレはシイナ。』


まりあ『では、すみませんがシイナさん、この席なんですが私に譲っていただけませんか?』


シイナ『……。何でですか?まりあさん。』


まりあ『どうしても納得していただけないのでしたら実力行使でいかせて頂きます。』


シイナ『勝手に省略しないでください。オレは理由を聞いたんです。』


まりあ『残念ですが、私はあなたを魔法で倒します。その屍を越えて手に入れる価値はあるはずです。』


シイナ『えーーーっ。そこまでして欲しいの?何だったらもうどうぞ?そんなに価値があるかどうかは知りませんけど、どうぞ?』


まりあ『もう遅いです!!覚悟っ!!』


シイナ『えーーーーーっっ!?』




 まりあはハサミを手に取った。




「ひぃぃぃ〜〜っ。魔法じゃないし。」



シイナ『ちょっ!ちょっと!落ち着いて!今はもう男女雇用機会均等法というものが制定されてましてですね。』


まりあ『えっ!……。それはつまり…私に席を譲ってくれるという事ですか?』


シイナ『………。はい…。』




「男女雇用機会均等法って席を譲るって事なの?」

「たぶん違うと思うよ。」




まりあ『そうですか。すみません♪魔法は封印、封印っと。』


「何かもうツっこむ気にもなれない。」



 改めてまりあはシイナの机に手をかける。シイナは疲れたのか呆然とした様子でただ眺めていた。




「何、傍観してんだ!!てめえの席だろ!!てめえで取り返せ!!」




「NANA!?」




シイナ『えー?誰?今、余計な事言ったの?メイン以外はあんまり大それた事言わないで。名前もないくせに。』




「あ〜の〜蜘蛛を〜な〜ら〜べ〜て〜♪」




シイナ『歌わなくていいから!!何か怖いし。という訳でまりあさ』


まりあ『きゃっ。』


 シイナがまりあを止めようと、誤ってまりあの手に触れてしまった。そしてこれが二人の、これから続いていく学園生活の始まりです。

僕らの学園生活!!!を読んで下さってありがとうございます。文章もおぼつかなく読みにくい部分もあると思いますが楽しんでいただければと思います。感想などがあればいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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