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WOLD GAME

WOLD GAME

作者:

ふっと思いついた短編ですv

え?短編?…多分…

いや、楔と集いを同時打ち込みしてたら、ふっと思いつきまして。

ともあれ、いってみますv題名がそのもの、ねたばれです。

というか、前振りでおそらくみなさんネタバレ予測可能vでは、いっきますv




「ああもう!なんだってこんなっ!」

「お、おちついてくださいっ!」

「これが落ち着いていられるかぁっ!なんなんだ!?この異様なほどの行方不明者はっ!」

ここ数年、一気に神隠し、としかいいようのない事件が多発している。

しかも、行方不明になった当人は、家族が捜索願を出したかとおもうとふらっともどってきて、

しかもそのまま家族や友人達と再び神隠しにあってしまう、という事件が多発している。

「それが、ここ。日本だけでなくアメリカなどもらしいんっすよね」

「あ。課長。…ちょっといいっすか?」

「なんだ?」

どれだけ捜査をしても人手が足りない。

「なんか変な噂をきいたんっすよねぇ。いや、噂、というか真実性にとぼしいというか」

「何か事件に関係することか?」

「いえ。なんでも行方不明になったやつらは全員、ゲームをしたとか…」

「こ…このくそ忙しいときに何いってるぅっ!

  このご時世、ゲームをしたことのないやつのほうがめずらしいだろっ!」

たしかに。

うんうん。

その上司の台詞に全員がおもわずうなづく。

「あ。もしかしてそれって、今、ネットで話題の例のやつか?」

「あれ、やってみたいんだよね~。なにかすっごく面白いって?」

今、爆発的な人気をほこっているとあるゲーム。

何が人気か、といえば自ら世界を作り出せる、というのがまたすごい。

ゲームソフトと一緒にあるとある付属品を身につけて世界設定や人物設定。

つまりは頭の中で想像するだけでそのまんまがゲームにと繁栄される。

すなわち、文字通り、自ら世界をつくりだしてゆく、というゲーム。

理論や論理は全く不明。

ゆえに、あるものは、魔法のゲーム、とすらいっている。

何しろ自分で考えたままの世界が展開されるのである。

画像もまるで写真のように鮮明でよくぞここまで創られている、と感心されているそのゲーム。

「だけど、あれってどこから発売されてるんっすかね?」

「……さあ?」

今現在、世界規模で爆発的に人気がでているそのゲーム。

しかし…発売元の「WOLD GOD」という会社はどこにも見当たらない。

しかし連絡がとれない、というわけでなく、メールで問い合わせなどをすればきちんと対応がされ、

世界観がきちんと設定された場合、その自分の名前のついたゲームがそこから発売される。

という何とも購入者にとっても素敵な特典がついている。

…何しろその自分がつくりだした世界のゲームが売れた場合。

その利益のすべてが作成者に還元される仕組みになっているのである。

これではまらないほうがどうかしている。

ネット上には様々なプレイヤー達が創りだした世界をテストプレーできるサイトが存在し、

そこで人気獲得上位にくみこめば、晴れて億万長者も夢ではない。

プレイヤー達の交流サイトでは、不思議な会話がとびかっていたりするのもまた事実。

ゆえに、魔法のゲーム、幻想のゲーム、とすらいわれているその品。

…行方不明者はすべてそのゲームの経験者である、というのは捜索上にあがっている。

いるがそれ以上、不明な点もないのもまた、事実……



             WOLD GAME~創造?空想?現実世界~   






「や…やったぁっ!」

これ以上、うれしいことが最近あっただろうか?

いや、絶対にないっ!

おもわず届いた品物を手にガッツポーズをとる私は間違ってない。

うんっ!

そのまま喜びのままに、先ほどまで開いていた作成ソフトとは別にインターネットを立ち上げる。

【きいて、きいて!とうとう手にいれたよ!例のやつ!】

どうにか入手できないか、とツテにツテをたどってやっと!!

ゆえにお世話になった交流サイトへ迷うことなくサインイン。

【よかったねぇ。だけどよく説明書はよまないとだめだよ?】

ベットの後ろにマクラを重ね、上半身のみ少しばかり浮かせてノートパソコンをいじる。

そんな彼女にねぎらいの声がネットの中で投げかられる。

【わかってる!だけど、これでようやくネタキリ生活からおさらばできるかもっ!】

自分の境遇を呪ったこともあった。

何しろ自分達家族はまったく悪くなかった、というのに。

楽しかったはずの家族旅行。

なのに対向車がいきなりはみ出してきて自分達家族がのった車に突っ込んできた。

車は大破。

【許せないよね~。相手が軍人で。しかも飲酒運転。なのに何の裁きもうけないなんてさ】

何でも国際法とか何とかで日本では裁けない、とのこと。

説明にきた警察官が苦い顔をしていっていた。

その表情は今でもはっきりと覚えている。

その事故を起こした当人は、さっさと国にもどされ、おそらく今でも平然と暮らしているのであろう。


両親と一緒に逝きたかった。

気づいたときには病院で……

下半身がまったくほとんど動かせなくなった、ときいたのはいつだったか。

そのころのことはあまりよく覚えていない。

いきなり失った家族。

温かな場所。

県営住宅に暮らしていた私たち家族に蓄えがさほどあるはずもなく。

親戚も皆無。

何しろ両親は両方とも孤児でそして私が生まれた。

そんな一人ぽっちになった私に手をさしのべてくれたのは、ネット仲間の一人だった。

昔から物語をつくるのが好きだった。

ゆえにこつこつとおこずかいをためて、自分でサーバーを借りてオリジナルサイトをもつくっている。

父と母の会社の人達が正月などにはお年玉をわざわざくれたりした

そのお金でほームページソフトも購入した。

小さいころから新聞配達をして、こつこつお金をためてノートパソコンをも購入した。

ちなみにネット代は母がそれくらいなら出してあげる、というので言葉に甘えていた。

そのネット仲間いわく、

【私の創った世界が売り出されることになったの!】

とのこと。

そして契約金とそれに伴う発売状況によってはいってくる資金。

彼女はそのほとんどを私の治療費にあててくれた。

何でも資金の使い道は各自にふりわけられているらしい。

事故の後、養子縁組までしてくれて家族扱いにして病院も設備のととのっている場所にいれてくれた。

感謝してもしきれない。

だけども、当人いわく、

【だって、私。ユイちゃんのお話しの大、大、大ファンなんだからっ!】

とのことらしい。

・・・たしかに、

毎回、毎回感想をくれたりしてたけど、そこまでしてもらうこちらとしては恐縮極まりない。

彼女は今何の仕事をしているのか、というのはおそらく私たちだけの秘密。

彼女から話しを聞いて実際に証拠をみせられなければおそらく私もまた信じていなかったであろう。


【ゲームにインストールする形式のやつ?】

【うん。そう。だって私自由にうごけないし】

動くときには車椅子が絶対不可欠。

そもそも手には常に点滴管がつけられている。

内臓も一部破壊していたため、食べ物もほぼ流動食。

…そんな状態でネットの中に現実逃避しても誰も責められないとおもう。

それでも狂わなかったのは遠くからわざわざ私のことを知ったネット仲間達がお見舞いにきてくれたから。

リアルで幾度かあったことのある私の恩人が私が事故にあったことを、

手紙でそれぞれに伝えたらしい。

ほとんどの皆がニュースをみており、同姓同名である、とおもっていたらしく驚いていた。

中にはなきじゃくる人達もいた。

だけど、私はめぐまれている。

そうおもったあの日のこと。

【そっか~。だいじょうぶ!ユイちゃんなら、銀河系もつくれるんじゃない?】

【いや、そもそも宇宙全体も創れる、でしょ?ユイちゃんの空想力は半端ないよ~?】

【ユイちゃん!一つの世界つくれたら、テストサイトにアドレスおねがいっ!私もやるっ!】

ある程度の世界が創られた場合、いったいどこから調べるのか。

発売側からメールが送られてくる。

すなわち、『あなたの世界をみなさんに経験してもらいますか?』と。

それに同意すれば皆でその世界を共有して楽しむことができる。

すなわち、簡易的なオンラインネットゲームの出来上がり。

課金システムと無料システムをとっており、課金の場合は会社側からとある品が送られてくる。

そして、その品がこのゲームをよりプレイヤーにはまらせる原因の一つ、となっている。

いまだかつて理論上でしかなかった、トリップ形式ともいえる画期的なもの。

その手にブレスレット、もしくは指輪。

つまり当人が希望したアクセサリーを身につけることにより、

ゲームを開始するときに意識がゲームの中にとんでゆく。

つまり、自分の意識そのものが完全にゲームの中に入り込むことができる。

どういう原理なのかはいまだに解明されていないらしい。

ゲームを終わらせるときには同じように意識をそのアクセサリーに向ければよい。

本当に意思力だけでどうにかしているような『魔法』といっても過言でないこのシステム。

自分の空想力、そのすべてがその世界感のすべてとなる。

それは、物語の書き手としてはとても魅力的なことで。

何しろ脳内だけで楽しんでいた映像がその脳内映像のまま、その目でみられるのである。

しかも課金システムで意識をとばさないまでも、その思い描いた通りの光景が、

ほとんど脳内映像の転写のようにゲーム画面、として示される。

…これで人気がでないはずはない。

【あ、ごめん。ごめん。つい昔おもいだしてた。うん、わかった。当然あげるよ!

  とりあえず、今私のつくってる主な話しは基本は一つの軸だから、それでいこうとおもってる】

昔から物語をつくるのが好きだった。

一人ぽっちの夜、夜空を見上げて、ほしぼしと会話ができたらたのしいのになぁ。

などとおもったのはさみしかったからだろう。

それで、ほしぼしに意思があり、そしてお話しができたらおもしろいのに。

そんなことをおもってはいろいろと話しを頭の中でつくりあげていった。

仮想現実の中の遊び。

これならば両親にも誰にも迷惑をかけることはない。

そして、いろいろな資料を図書館で調べまくった。

学校の図書室も、国営図書館も。

そして自分の中での世界感、というのを確定させた。

一つの意思のもとに様々な世界がつくられていく、そんな【世界】。

私の創るお話しはそんな【世界】の中での様々な出来事。

【おおお!姫様の物語かっ!】

【なら、あの話しの世界もある!?】

【私はミフネの世界がいいっ!】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちょっとまって。

いや、まて。

何でそこで私のかいてるオリジナル小説の名前がいっきにすぐにでてくるのかなぁ?

おもわずあきれてしまう。

まあ、長い付き合いのあるネット仲間の交流サイトだから当たり前といえば当たり前だけど。

【・・・・・・・いっきに世界ってできるのかなぁ?】

【説明書には確か、限界はありません。どんどん空想力であなたの世界を創りだしてください。

  そうかいてあったよ?実際、私のつくってる世界も私の思いえがいたとおりにできてるし。

  あれができてからほんっとに楽!お話しつくるにしてもさ~】

確かに。

このゲームが発売されて以後。

リアルで発売されている小説などの質が格段にあがっているのは誰もが知っている事実。

そしてまた、同人やネットのみで活動しているものたちもその恩恵は受けている。

そして、何よりも。

その世界に自分自身が入り込める。

これがプレイヤー達の共通したこのゲームのもっともすぐれているところであろう。

入り込むときの設定により、自分が怪我をするかしないか、そのあたりのことまでこまかに決められる。

そして不都合があったりすれば身につけているアクセサリーにその不都合箇所の訂正を念じればいい。

そうすることにより世界はより確実に正確に創られてゆく。

【でも、あれって不思議だよね~。どういう理論かしらないけどさ。

  だって、トリップしたその直後の時間帯に戻りたいってねがったらそのとおりになるし】

『世界』の中でどれだけすごそうと、願った時間帯にもどれるのもまた人気の一つ。

何しろ忙しい中でも、ゲームの世界でゆっくりと羽をのばしてリフレッシュすることができるのである。

…これではまらないほうがどうかしている。

しかも、『絶対者アクセサリー』をもっている『創造者』達は

ゲーム本体がなくてもどこからでもトリップ可能。

…いったいどんな仕組みをとっているのやら。

ゆえに、このゲームは魔法のゲーム、とすらいわれている。

しかも、一部のものしか知られていないが…自分のつくった世界の中の品物を、

『絶対者』…は現実世界に持ち帰りすることが可能。

いや、どこまでファンタジーなゲームなんだ!?

とその事実をしったプレイヤー達がおもわずつっこんだのはいうまでもないこと。

…さすがに魔法だのなんだの、といった物騒系統な品はこちらの世界ではあまり効果はなさないが。

それでも現象はおきているのだからハマリもする。

悪用しようとした場合、ストッパーがかかるのか、

持ち帰った品物はもののみごとにポリゴン状となり壊れる仕様。

その自分達がつくった世界でいろいろ品物を創りだし、

こちらの現実世界で実際にその製造ルートを確定し成功したものたちも多々といる。

世界革命。

といっても過言でないこのゲーム。

なのにいまだにこのゲーム会社の住所が特定できていない、というのが不思議でならない。

一節には、宇宙ステーションを個人でうちあげており、そこに本部があるだの、

面倒ごとをさけるために常に本部を移動しているだの、といろいろといわれている。

まあ、きちんとプレイヤー達に対しては文句のつけようのないほどに対処しているのだから

そのあたりは些細なことともいえるのだが。

【不思議でも何でも。私は自分の足でまた動けるのがうれしい】

彼女から世界に入るためのアクセサリーはもらっている。

それを身に付けたとき驚愕したあの日のことは今でもつい昨日のように思い出せる。

自分自身を反映することも可能だ、とは彼女の談。

亡くなった家族を反映することも可能らしいが、だけども所詮は記憶の中の家族でしかない。

当人でもないのに仮初めの家族を得てもおそらく悲しみが増すだけだ、と説明されるまでもなく自覚している。

【あ。え~と。私が希望したとおりのブレスレットがはいってる。あとはこのブレスレットを身につけて…】

届けられた荷物の中にはいっているのは、『WOLD GM』というゲームソフト。

ゲームソフト、といってもいいのかどうかは不明。

何しろ、このソフトの中は今は何も情報がはいっていない状態らしいのだから。

【そのままソフトをパソコンの中にいれこんでインストールして~】

【うん。今からやってみる】

ヴッン……

ただ、シンプルに表に『WOLD GM』とかかれているだけのデスク。

パソコンの中にいれると同時にセットアップ画面が表示される。

【あ。フォーマットOK?とでてきた。Ok…と】

かちゃかちゃ。

ネット上でチャットで会話しながらもゲームを立ち上げる。

【それがおわったら注意事項がでてくるから。

  利用規格に同意してね。それから世界を創る仕事がまってるよ!】

【でもさ~。あれってほんっと楽だよね。何しろただ、思い描くだけでかってに取り込んでくれるんだもん】

【確かに】

いちいち面倒なプログラムをくむわけでなく。

ただただ、頭の中で想像すればいい、ただそれだけ。

それだけで自分の思い描いた世界がゲームとして創り上げられる。

【ユイちゃんの場合は。もう物語が完全に固定されてるから早いかもね。

  だって世界設定などの裏設定もすべていつも固定されてるもん】

事実、自分の物語をこのゲームに世界設定として取り入れるつもりではある。

というかそのほうが絶対に面白い。

【ユイちゃんくらいだよ~。銀河系とか、あとはワームホール世界とか。

   そこまでの裏設定つくってる創作者は】

【え~?でもみんなも裏設定ってつくってるでしょ?】

【そうだけど。その世界ごとにかえたりしてるしね~】

それぞれが同じ趣味だからこそわかりあえる台詞。

【あ。そういえば。ユイちゃんはあの世界で何の役割でいくの?】

【姫様のうみの親。実際に姫様もみたいし】

【・・・・・・・・・・・・・・なるほど。ってことはほかの絶対者もいる世界か~。おもしろそうv】

【でも私は世界に干渉せずに自分の話しを楽しむつもりだよ?】

【そりゃそうだ。中には自分の世界で勇者やったり聖女やったり。

  国王やったり神様やったりしてる人もいるらしいけどね~】

何しろ自分自身が創りだした世界。

自分がどんな役割を演じようと、それは当事者にゆだねられて当たり前。

【そういえば。今度私さ~。あっちの世界に永住することにした】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ええええええ~~~!!?』

さらっともいえる爆弾発言をした人物の打ち込みに思わず声をだしてしまう。

どうやら皆同じ思いらしく、同じ台詞が同時にチャット画面に示される。

【な、なんで!?】

【も、こっちの世界つかれたし~。それにさ。あっちからでも交流もてるし~。

   あっちで素敵な恋人ゲットしたのよっ!】

【・・・・・・・・そっか。現実でいい男いなかったら自分の理想のままの人物を創るって手もあるか…

  ・・・・それは盲点……】

【いや。マテマテ。それはそれでいいの!?いいの!?・・でも、ありかもしんない・・・・】

【だってさ~。逃げ、といってもいいかもしんないけど。あちらでは普通に生活できるし。

   しかも苦労しようとおもえばできるし、そのあたりの設定自由だし】

【ってことは、自分の世界に永住ってわけか~】

【そういえば、他の人の世界に永住ってこともできるらしいね】

【まさか、本当にゲームの中の世界に永住できるなんて誰もおもってないでしょうけどね~】

【やろうとおもえばできるのが事実だし。だってあっちで一生を暮して。

  そして死の間際にこっちに戻るように願えば入った直後に戻れることもわかってるし】

それは長年においてこのゲームをいろいろとプレイしたひとからの情報。

それらの情報はこのゲームの専用サイトでしか確認することはできない。

【結婚式にはみんなきてね~v】

【・・・まあ、みんな。偶像のアイテムもってるからいけるけどさ~……】

偶像のアイテム。

それは他人のゲーム世界に入り込むために必要不可欠のアイテム。

多数の世界に入り込む予定がある人々はそのアイテムを購入する必要がある。

まあ、いちいち様々な人が指定しているアイテムを購入する必要がないのでかなり重宝されている品。

しかし、世界に関してはその世界をつくった人のルールに基づいて世界に入り込むこととなる。

【…なんかびっくりした~。あ!セットアップ画面でた!では、私はこれから世界創造にいってきますっ!】

【がんばってね~!!】

【実際にその目でみた自分の世界の感想、よろしくっ!】

【うん。では、いってきま~す!!】

何か今日は驚愕の真実をきいたけど。

だけども、今日はほんとうに気分がいい。

そのまま意識を手にはめたブレスレットにむけて自分の脳内の世界をまざまざと思い描く。

それと同時。

――コンテニュー、完了。世界設定、リセット。ロードしますか?――

パソコン画面に記される文字。

「・・・ほんと、これって話しにきいてたけど、不思議……」

ぽちっ。

ロード…っと。

ヴッン……

それにあわせ、私の脳内にあったはずの映像がパソコン画面に表示される。

様々な世界に関して管理するその場は私の頭の中のみにあったはずのもの。

「…さて、と。どこであそぼう…かな?」

なんだかとてもわくわくする。

だって自分の頭の中の世界がまさに今、自分の目で確認できるんだから。

パソコン上でのみ確認したら、中に飛んでみよっと。

……これってパソコンきってても入れるっていうんだから、本当に不思議よね……

ま、どうせ寝たきり状態の私にはこれいじょうの楽しみはないっ!

「じゃぁ、まずはナオトの世界にいってみよ~!!」

その世界にマウスをむけてクリック設定。

「……うわ~……」

おもわず声が漏れ出してしまう。

パソコンの画面に記されたのは今にも風をかんじさせるかのような映像。

いや、これは映像、というものではない!

どっちかというと映画とかそういった部類にあたるっ!

話し以上、とはまさにこのこと!

今までの登場人物などを選択する画面が画面の端にと表示されている。

クリックして表示をあわせると詳しい表示がでてきて、

私が思い描いた物語そのものが映像化されているっぽい。

・・・・・・・・・ありえないけど、これが現実。

「よっしゃぁっっっっっっっっ!」

んふふふふ。

これで何をするかわからない時間の暇つぶしげっと!

何しろ中に入り込むときは自分の容姿など自由自在。

能力も自分の思い通り。

「…とりあえず、漏れがないように、しっかりと説明書と専属サイト説明版だけは確認しとこっと」

親切なのは、わざわざいかなくても、創作サイドにはヘルプ機能、というものがあり、

そこから項目を選ぶことにより様々な状況に対応することが可能。

ちなみに、中に入り込んでいる場合は、自分の好みにあわせてその機能はいろいろと仕様できるらしい。

ゲームのように普通にステータス画面が表示されるパターンもあれば、

携帯式のノートパソコンを開く形式もあり、またはアクセサリーにその機能を組み込んで、

必要なときにそれらを開くことができたり・・・と応用は様々、らしい。

…私は、アクセサリーにしとこっと♪

これからの人生、捨てたものじゃないとおもう。

だって、自分の足ではあるけなくても、あちらの世界で私はまともに生活ができるかもしれないんだから。

何よりも、自分の物語の中にはいれるなんて、夢のまたゆめ!

神様、ありがとうっ!!







「この方法ってやっぱり便利♪わざわざ新しく創る必要性ないし♪」

ふと思いつきでつくりだしたとあるゲーム。

あの世界ではゲームの仕様をとってみたらあたりだったらしい。

まあ、自分のつくりだした世界に移住しようがどうしようが、それは当人の自由。

飽きれば世界はすぐに初期化することが可能だ、と彼らは知っている。

だがしかし世界感が確定されて後に初期化をしたものは今のところごくわずか。

「この方法で面白…面倒だから新しくどんどん宇宙を創っていきましょ♪」

くすくすくす。

何もない空間で少女の笑い声と声のみが響き渡る。

そしてその声の先には…今日もまた、新たな世界をつくる【プレイヤー】達の姿が視うけられてゆく……




薫:ふっと思いつきました(笑

  ちなみに、この方法だといろんな世界が「創れて」楽しいですよ~

  いうまでもなく、物語をかく人達は脳内で映像化してる、とおもうんですよね。

  それが思い描いたとおりの世界になる、というわけで。

  物語をかくにしも、その情景にしてもかなり手助けになってりする、

  とおもうんでよすね。

  当然、その自分が「生み出した」世界においては当事者達それぞれが創造主、となりますv

  ゆえに無限ともいえる物語ができあがってゆくわけで。

  こういうアイテムできたら私も面白いんだけどな~

  夢ではよく自分のつくった物語の中にはいりこんでますけどね。

  だけど所詮は夢、自由がきかない……

  思いつき、突発短編もどきでしたv

  これ、シリーズ化するかも・・・・・<いろんな世界作成者サイドがあるしv



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