表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咎人の詩  作者: 81MONSTER(日本を代表する怪物)ポンコツ犬のタナトス
第八話【武芸】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/111



「おっはよー、刹那!」


 萌が人懐っこい笑顔を浮かべて、抱き付いてきた。


「そう言えば、知ってる?」


 萌は目を爛々と輝かせていた。


「今日から、転校生が来るらしいよ」


 二年生の三学期。時期的には、かなり中途半端で在った。


 しかも刹那が通う私立晴明女学院は、お嬢様ばかりが通う学校だ。


 余程に裕福な者が、何か特別な事情で転校して来たに違いない。


「どんな()だろうね?」


 萌が奇異と期待の籠った声音で言った。


「きっと、お金持ちのお嬢様じゃないかな?」


「刹那も、やっぱりそう思う?」


 そうこうしていると、予鈴が鳴った。


 暫くして、担任の教師と共に綺麗な女の子が来た。


「え〜……転校生を紹介する。舞織神楽さんだ。皆、仲良くするようにな」


 担任の青山が、気懈(けだる)そうに言った。今年で定年退職の所為か、いつもやる気が無さそうだった。


「舞織神楽と申します。皆さん、仲良くして下さい」


 鈴とした佇まい。透き通る様な、綺麗な声。其の落ち着いた物腰は、高貴な品格を漂わせていた。


「其処の空いてる席に、着いて下さい」


 青山が、刹那の隣りの席を指差す。


 言われる儘に、神楽は席に着いた。


「舞織さん、私は御法院刹那。宜しくね」


「お前の事は、香流羅に聞いているぞ」


「えっ……?」


 何故、神楽は兄の事を知っているのだろう。


 刹那は明白(あからさま)に動揺していた。


「どうして、お兄ちゃんの事を……?」


「成る程……珍しいな。お前は《捧ぐ者》の様だな」


「捧ぐ……者?」


 言っている意味が、解らなかった。


「どうやら、何も知らされていない様だな。其れに、封印の術式が施されているな」


 周りの者には聞こえない様に、神楽は囁いた。


「貴方は、一体……」


「何、只の半神半人の半端者だ」


 笑みに染まる声で、神楽は応えていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ