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咎人の詩  作者: 81MONSTER(日本を代表する怪物)ポンコツ犬のタナトス
第一話【化物】

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 幸男は困惑していた。


 母を殺し、永井を殺した。其の結果、晴れやかな気分にれていた。


 の後、工場の連中もみなごろしにした。殺せば殺す程に、己の殺意は大きくなってく。


 怨みを晴らせば晴らす程、憎しみは深くなってく。


 ——殺せ。そうだ、もっと殺せ。


 内なる声は、母を殺した時から聞こえてきた。


 最初は、ほんの小さな声だった。の声は、殺す度に大きくなっている。


 ゆっくりと、ゆっくりと自分の中を何かが侵食していく感覚がった。


 己の意識とは別に、何者かが存在している。


 の存在が、自分を乗っ取ろうとしている。


 ——殺せ。本当に憎い奴は、誰だ?


 中学校の卒業式の記憶が蘇る。自分の心をもてあそび、踏みにじった有紀が、誰よりも憎い。


 ——そうだ。殺せ。女を、殺せ。


 有紀が憎い。


 殺さなければらない。


 幸男の目の前を、有紀とは似ても似つかない少女が歩いている。


 幸男の心は既に、魔徒に支配されてしまっていた。


「有紀ぃぃぃー!」


 幸男の叫びと、少女の悲鳴が交差する。


 彫刻刀で全身を切り刻まれて、少女は殺された。


「違う。こいつは、有紀じゃないぃぃー!」


 幸男の意識は、完全に崩壊していた。



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