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咎人の詩  作者: 81MONSTER(日本を代表する怪物)ポンコツ犬のタナトス
第十一話【傀儡】(前編)

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 胸部に鋭い痛みを憶えて、竟は蹌踉よろめいた。胸を刺されたと理解するのに、数瞬の時を要した。気付くと戦騎の喚装が、解けている。致命傷には至らないが、早く手当てをしなければ成らない。


 大剣の一撃を放つ際に、出狗の一撃を受けてしまっていたのだ。だが何故、戦騎の装甲を刃が通ったのだろうか。少なくともレオンの強度は、戦騎の中でも五指に入る程だ。短刀では刃を通す事は、至極艱難な筈だ。


 倒れる出狗に目を遣る。


 どうやら出狗は、意識を失っている様だ。無防備な姿を晒している。


 二対の短刀。其の片方には、反りが無い。


 ——成る程。鎧通しを使用していたか。


 鎧通しとは、其の名の通りに、鎧の隙間を通して刺す為の刀だ。


 身幅が狭くて、元重ねが極端に厚いのが特徴で有った。先重ねが薄く頑丈な造りに成っている。


 短刀二刀流には、持って来いの武器と言う訳だ。


「あの糞爺が。対戦騎用の武器なんざ、造ってやがったか……」


 出狗の衣服の下から、ちらりと鎖帷子くさりかたびらが見えた。良く良く見ると全身に、充分な具足を纏っている。


 どうやら初めから、一撃を貰うつもりで放った刺突で在った様だ。見事な覚悟と当身技あてみわざで在った。お陰で多大な傷を被った。


 受けたダメージは、自分の方が大きい。


 だが、意識が在るのは自分の方だ。


 目覚める前に、とどめを刺させて貰うとしよう。


 喚装が解けた為に、大剣は短剣に姿を変えている。尤も止めを刺すだけならば、充分で在る。


「悪く思うなよ、小僧ッ……!」


 勢い良く短剣を振り降ろした。



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