接触事故の覚えと教訓
自転車で帰宅中、自転車が車と接触した。
前回バイクと接触した際の教訓により、すぐに警察に連絡した。
相手の人はちゃんとした良い人だったので、警察との通話も、その人が加入している任意保険会社への連絡も、その場で対応してくれ、事故処理に来てくれた警察への対応も問題無く済んだ。
事故発生直後は冷静であろうとしても、やはり多少のパニックには陥るのだと思う。
警察に状況を訊かれた際、相手の車が徐行していたため停車してくれるものと思ったが停車しなかったためそのまま接触したと伝えた。
けれど、後になって思い返すと、徐行の状態から相手の速度が急に増し、相手が、こちらが止まらずに進んだことに腹を立てて轢く気で来たのだとその時(時間にしたらほんの一瞬のことだけれど)恐怖を感じたのだったな、と。
接触後、自分は自転車ごと横倒しになりアスファルトに倒れたが、相手の方は良い人ですぐに車から降りてきてくれ、警察に連絡することも諾としてくれたので、接触直前&接触時の恐怖は、警察から事故状況を訊かれている間もすっぽり頭から抜け落ちていた。
警察からの聴取を終え、相手とも別れ、事故した場所から徒歩僅か数分の総合病院の救急外来での長い待ち時間に、やっと事故状況を冷静に考えることができた。
おそらくは、相手側に停止線があるので、相手の車が一旦停止直後または徐行直後に、安全を確認できたという意識の元で、自転車を認識しないままアクセルを踏んだのだろうと思う。
以前バイクと接触したときも、道路で転倒して顎から出血し救急車で運ばれたときも、事故発生時やその後の記憶が曖昧になったり、その間の記憶の一部が完全に抜け落ちて覚えておらず、全く思い出せなくなったりした。
今回、体と車との接触はなく、胴や頭は多分どこにも擦っておらず、アスファルトとの接触による左手首、左内もも、左足首、右ふくらはぎ、右膝の負傷のみで、いずれも軽症。左手首と右ふくらはぎは擦れて僅かに血が滲んでいるが、その他は打撲と、打撲による腫れ。
今回の事故では、過去の事後のときよりも幾分か冷静でいられたと思う。
それでも、警察にスマホから電話を掛けた際には動揺からまだ体も声も少し震えていて、まともに話せそうになく、相手の人に通話を変わってもらった。その後の保育園と家族への連絡も冷静なつもりで電話を掛け、要件はきちんと話せたが、声は震えたままだった。
そして、少し時間が経って、しっかり落ち着いてから事故発生の瞬間のことをようやく思い出した。
あと、事故の直後は、擦り傷と打ち身の怪我は計3ヶ所だと思っていたが、警察車両到着を待つ時間や警察による事故処理で掛かった一時間弱の間にも、次第に皮膚に血が滲んできたり、青あざが浮いてきたり、腫れてきたりした。病院に移動してからでも、青アザが増えた。
前回の教訓は、まず警察を呼ぶ。家族にもすぐに連絡をする。←多分。このエッセイを書くに当たっては読み返していない。一晩寝てから、ちゃんと読み返すつもり。
今回の教訓は、自分が冷静なつもりでも、実はパニックになっている、と思うこと。
また、怪我は後から時間差で出てきたりするので、その場では大丈夫だと思っても「大丈夫」とは言わないようにする。
必要なら救急車を呼んでもらい、救急車不要なら、病院を受診するつもりであることを相手に伝えておき、ちゃんと受診する。
また、実際のところ、怪我は後から出てくるものと心得る。前回のバイクとの接触の時も後から痛みが幾らか出たし、今回も時間が経つにつれ怪我や打ち身が目に見える形で現れた。
あと、家族への連絡はとても大事。事故したときにどうすべきか、冷静な身内の意見に助けられるので。
一般的にどうなのかを知らないが、今回、相手がその場で任意保険会社に連絡をしてくれたので、かなり安心感があった。警察の人に訊くと、後はお互いに連絡先を交換しておいてね、くらいしか答えてもらえなかった。病院を受診するつもりだけれど、その費用はちゃんと対応してくれるのか、といった点で安心できた。
あと、相手との連絡先の交換で、相手の人の提案により、電話番号をその場で教えてもらい、その場でスマホから発信して着信番号を相手にも登録してもらったが、そうすることで相互の電話番号がそれぞれのスマホに履歴として残り、また、その場で電話番号に誤りがないことの確認が出来るので安心だと思った。実際、すぐに相手の保険会社が連絡をくれたので、以後はもう相手の人と自分が直接遣り取りすることは無いのだろうけれど。そういった面からも、相手にすぐに保険会社に連絡してもらう意味はあるのだと思う。
ちなみに、前回(バイクとの接触事故)
https://ncode.syosetu.com/n6396hi/
今回のことについて、一通りの記録を残せたと思う。日頃から日記はつけていないので、「なろう」のエッセイというものは有り難いとつくづく思う。
自分がまた事故をしたときにどうするか。
あってほしくはないけれど、次がもしあったときに、今度は自分が車を運転している側かもしれない、というイメージを具体的に持ち、その時に冷静な行動を取るためにも、自分にとってはとても大事な記録だと思う。
また、このエッセイを目にした人がもしも事故した時に、少しでもためになれたらいいと思う。