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猫の山小屋

作者: 純平

摩羅猫靈をこの心身に降ろし同一する為の、自分への物語りにして説明のはすが、下記の通り、出来上がったから、どうかあなたの味わう時間と心を、中空に放って下さい。



人知れず、山の方、森の深い処に、小さな、しかしこの世の秘密をすべて隠し持っているような石と土、そして木材で組まれた小屋に、独り誰かが住んでいます。


その建物がたとえ、どこかの業者が委託した名も無い人たちが造ったものであっても、地球のもので組まれたものには代わりありません。


そこの者は、とても親切で気取り屋かと思えば、抜けていて、少し几帳面な男の子。彼の中を今や占めるのは、純粋な彼自身の振動が招いて、ごった煮にされた魂の最中から統べ、合わさって起こってきた心が、成っておりました。


まず先ず。この者は、決して堕落してはいませんけれども、淫猥な心を常に湿らせて持て余しておりますから、里やで巡り逢う女の子を、彼自身は望んでいないような成り行きで、山小屋に招き入れて、


端整で多少お粗末交えながらも、結局は、荘厳キラキラの異世界に連れ出すような饗しで、先の及ばずなトコロが仕掛けであったかのような掌返しで、たちまち陶酔へと彼女たちの心をくるり昇らせて、


そうでありながら、彼自身はこれを精一杯に饗し、また演じきり、始末は事故のそれでした。


さてそのあとは、この者は、彼女たちを無事に送り返そうとするのだけれど、


彼女たちの心の胎内には、昇華されたがっているエクスタシーの種が潤い溜まっている始末で、どうしてくれようと、


その原因に睨みがいきますから、彼自身が物体的にも、状況的にも、先入観の左脳挟まずも、これ明らかでありますから、



彼自身は、彼自身が欲望しているモノを、彼自身が奪われるような実感で得てしまうスペクタクルが、ここに出来上がる。


ああ、壮大なリビドーよ。

どうか、誰も気づかせなく、傷つけなく、清ませよ。


神のみが、これを嘆けばよい。

お客様は私だ。

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