表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われた令嬢はヘルハウスに嫁ぎます。~執着王子から助けてくれた旦那様の為に頑張ります!~   作者: 屋月 トム伽
第3章 帰還編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/69

還る 7

旦那様を探している夢を見ていた。

ただ、漂うように探していたことをうっすらと覚えているくらいだったけど……。


目が覚めると、温かいベッドの中で、旦那様の腕の中にいた。


「リーファ、目が覚めたか?」

「旦那様……? ここは……? 私……」

「もう大丈夫だ……。本当に良かった」


旦那様は潰れそうなくらい抱きしめてきて、心配させたとわかった。


「旦那様……つぶれちゃいます」

「そ、そうか……」


少し照れながら、身体を離す旦那様を見ると意外な一面だった。

あの何事も動揺しない旦那様のこの表情は初めてだったのだ。


そして、旦那様はロウさんに温かいハーブティーを入れてくれ、と頼み、ロウさんはすぐに持って来てくれた。


「リーファ様、私がついていながら、このようなことになり誠に申し訳ありません」

「そんな……ロウさんのせいではありません」


ロウさんは魔法が使えないらしく、あの時はどうしようもなかったのだ。

むしろ、ロウさんが窓を割ってくれたから、私は眠りに落ちず王妃様のどす黒いモヤモヤに抵抗できたのだ。


「旦那様……王妃様の亡霊は?」

「もういない。送り火の魔法であの世に送った。しかし、何故リーファに……?」

「王妃様の亡霊はソニアさんという方に怒ってました。私をソニアさんという方だと思っていたみたいで……」

「リーファ様、ソニア様という方はニール様の母上様です」

「リーファに似ているのか?」

「似てませんね。ソニア様は素朴な感じで……リーファ様の方がお綺麗ですね」


似てないなら、何を間違えるのか不思議だった。


「そういえば、アーサー様とニール様といる時に王妃様の亡霊が私に襲いかかろうとしていたことがあります。その時はアーサー様が助けてくれた感じになったのですが……ニール様といたから、間違えたのでしょうか?」

「リーファとニールは髪の色と瞳の色が同じだから、間違えたのかもしれん」


怖かった。

間違えたにしても、あの時のむき出しの怒りと嫉妬心は恐怖しかなかったのだ。

思い出すと、また震えそうで旦那様に甘えるように抱きついた。旦那様はそれを受け入れてくれる。


「旦那様……」

「大丈夫だ。王妃はもういない」


旦那様の温かい腕の中にいると、ロウさんは、微笑ましい姿を見るようにそっと席を外した。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ