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首都水没

作者: MANA
掲載日:2019/11/19

20XX年春・・

従来にない規模の「爆弾低気圧」が太平洋南西部で発生。

日本列島へ進んでいた。


その数日後。 

「爆弾・・」が首都圏を直撃する可能性がきわめて高くなり、首相官邸に関係者が緊急に召集された。


そこで明らかになったのは、24時間から48時間以内に、1500mm を超える猛烈・激烈な降雨により、


都内の23区すべてとその周辺地域が水没すること。

水の高さは、低くみても2m 超で、最悪の場合は3m 超も。

この水位では、いくら長身の人でも水没する危険は避けられない。


すべての河川が氾濫して、道路や建物、クルマは冠水。

首都が持つ機能が、すべて失われる。


それに追い撃ちをかける問題は、浸水する地域の住民を避難させる場所がないこと。


つまり、日本の人口の1割が住む地域が、事実上壊滅することが確実に。


官邸では、ごく一部の人たちをひそかに避難させる予定を立てたが、マスコミにもれて報道され、


政府はこれまでにない批判を受ける事態になった。


豪雨の影響が比較的少ない地方へ向かう高速道路は、すぐに渋滞が発生。


首都圏から地方に向かう鉄道、航空機等は瞬く間に満席になり、乗れない人たちが駅や空港にあふれて、傷害事件も発生。

人ごみにおされて死亡した人も相当数にのぼった。


豪雨の影響が首都圏よりは少ない、ある地域には「汚染水」を収めたタンクが林立していたが、


爆弾低気圧が近づいて、太平洋沿岸の波が高くなってきたとき、タンク群に旅客機が墜落。


多数のタンクが破損して、大量の汚染水が海に流出。


世界で多数の国々が、日本産の農水産物の輸入を無期限に停止した。


高潮の際は、放射性物質(トリチウム)を含んだ大量の海水により、沿岸の広い地域に被害が及ぶことも確実になった。


(続く)

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