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基礎ダン〜基礎から学ぶダンジョン学〜  作者: 一宮 カエデ
フロアボス編
28/28

人生は分からないことが多い【疑】

「大丈夫か?」


あ、えっと確か……彼杵さん、だっけ?

俺が目を覚ますとそこは学校ではなく、寮部屋のベッドの上だった……。

まぁ、そんなことより…………


「おーい、ちーちゃん?清水さん?て言うか何でここに美聖がいるんだ?」


俺が眼が覚めると両腕にちーちゃんと清水さん、上に美聖が乗って寝ていた。


「それは愛しい愛しいお兄様がぶっ倒れたと聞いて飛んで来たからに決まってるでしょ」


説明になっていないがこの際、そこはいいとしよう……。ただし、ただしだ……

今、俺の右腕にはちーちゃんが、左腕に清水さんが……そして上にどどんと美聖が乗っている状態だ。

正直重い……。

いや、じぶんでもこの状況は羨まけしからん状況だとはわかっている……わかってはいるのだが、実際に自分の身に起きると、やめてほしい……。


「重たい!」

「あ……ひーくん起きたんだ……」

「影野くん、やっと起きましたか……」

「お兄ちゃん……女の子に重いは言っちゃ駄目だよ……」


いや、それより早くどけてくれ……。

足すら絡まって、動けない状況だ……

やばい……理性が……!

クソっ!この俺にこんなラブコメハーレム要素は要らない!


「飲み物飲みに行く……」


ちーちゃんが起き上がり、部屋から出て行った。


「私も水を飲んで来ます。影野くんも飲みますか?」

「ありがとう」

「お兄ちゃん……私も一緒に行ってきます」

「あぁ、行ってらっしゃい」


よし、皆出て行ったな……

じゃあ…………


「これはどう言うことだ?」

「どう言うこと?とは?」


今まで自分は空気です。と言わんばかりにステルスしていた彼杵さんが俺に聞き返して来る。


「質問を質問で返すなって小学校で習わなかったのか?」

「それを言うならあなただって今質問に質問で返しましたよ?」


こいつ、うぜー……


「……まぁ話は戻るとして、彼杵……俺に悪意でもあんのか?」

「あると言えばありますね……」

「例えば?」

「んー、一番腹たつのは私を覚えてないと言うことです」

「俺はお前みたいな腹黒いやつは知らん!」

「そう、ですか……」


そんなテンション落とすの止めてくれ!泣き出しちゃったよ……どうしよう。

てかこんなの誰かに見られたら…………


「影野くん?」


俺の背後から清水さんの声が聞こえてきた。

ほらね!こうやって!

あぁ、不運って続くんだな……


「何、やってるの?」

「えっと…これは……」


誰か俺に今日初めて会った女子を泣かし、しかもそれを他の女子に見られた時の対応の仕方を教えてください。


「その女の子がまた何かやったの?」

「ちっ!違うんだ!」


あれ?


「え?僕が泣かしたとは思わないの?」

「その子が面白がっていることは一目瞭然だからね!」

「なーんだ……つまんないの」


なぜだろう……清水さんと彼杵さんの間で火花が散っている。ように見える……。


「と、とりあえず二人とも、めんどくさいから一旦落ち着いて!」

「君は少し黙っててくれるかな?」

「影野くん少し黙ってて!」

「はい……」


なぜ俺は自分の部屋で女子が二人で喧嘩している姿を見なくちゃいけないんだろうか……。

はぁ、俺も水の飲みに行こう……。

寮の冷蔵庫に行くと、ちーちゃんがいた。


「あ……ひーくん……もう大丈夫なの?」

「お陰様でもう結構楽になったよ……」

「ひーくん……」


ちーちゃんがいきなり真剣な顔で俺に向き合う。


「あの二人は危険……」

「お前も美聖みたいなこと言うんだな……」


しかも、今回は彼杵さんまでもプラスされた。


「というかさ、清水さんの一体どこが危険なんだよ?」

「それは言えない……」


なんじゃそりゃ……。美聖も頑なに言ってくれないし、と言って、こいつらが人を批判するなんてあんまりないからな……。でも彼杵さんはまだしも清水さんが危ないって………


「大丈夫?」

「あ、あぁ、ごめん。少し考え事しててさ」

「ふーん……」


なぜだろう……今のふーんが物凄い探り入れてきている気がする。


「そ、そう言えばさ……水飲みに来たんだけど俺のコップが無いんだが……」

「さっき清水さんが持って行った……」

「ちょっと待とうか……清水さん今俺の部屋で暴れているんだが……」


多分今頃部屋は水浸しだろうな……。

俺はいいにしても北条が嫌がるだろうな……。


「まぁ、タオルぐらい持っていくか」

「はい」

「ありがとな」

「読んだだけ……」

「俺にプライバシーって……」

「ない」


ですよねー!


「じゃあ、俺は部屋に戻るわ」

「うん……安静にしててね……」


っで、部屋に戻ってきたわけだが……

これはどういう状況だ?まったくもってカオスだ……。


「ちょ、ちょっと止めて下さい!」

「良いでは無いかー良いでは無いかー!」

「何やってるんだお前らは!?」


部屋に入ると北条が服を脱がされていたんだが、俺はどうすればいい……。

あ、清水さんと彼杵さんが気付いた。


「あのこれは……えっと……なんて言うか……」

「てへぺろ!やっちゃった」

「反省しろ!」


まったくこいつらは……

ん?どうしたんだ北条?


「見てたなら早く止めろよこの変態!」

「はっ!?えっ、ちょ!ブグフゥア!」


えー!何で!?何で俺、今おもいっきりビンタ食らったし……。


「お、お前いきなりなんなんだ……ってもういないし……」


なんだよ変態って……それよりもう今日は寝よう……。

もう俺のSAN値はピンチある。

北条もしばらくすれば戻って来るだろう。

ふうぁぁぁあ……




「なぁ、お前さっきの見てたんだよな……」

「んっん……」

「やっぱり見ていたんだな……じゃあ気づいただろ?」

「うっ……ん……」

「ごめん今まで言わなくて……べ、別に騙そうとしたわけじゃないんだ!ただ、言い出すタイミングと言うか……そんなのが……嫌だよね。昔も言われてきたんだ……女なの……って寝てる!?ちょっと待って!ということは僕は今までアホみたいに自分1人で暴露大会している痛い人じゃないか!?」

「ぐふぅぅああ!?」

「お前なんて嫌いだーーーーー!!」

「俺が寝ている間に何があったんだよ!」


昔、国民的アニメ、ちび◯子ちゃんで寝言と喋ると何か悪いことが起こるとあったのですが、本当何ですかね……?

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