潜徒高校生徒会長について
実は回。クソは……荒浜先輩の話です。
いつもより少し短めですがどうぞご覧下さい。
部活に入って1ヶ月が過ぎた。
日々のランニングなどの筋トレも日常となり、部活に馴れてきた。
「「荒浜先輩!」」
俺とちーちゃんが口を揃えて言う。
「何かな?」
「「筋トレ飽きました!」」
「え!?」
クソ浜先輩は大袈裟に驚いたように真面目にビックリする。
「なんで!?ついさっきまで楽しそうに部活やっていたじゃん!?」
「いやぁ、それは、ほら。よくこんなことありません?始まったばかりの頃はとても楽しくても後で思い返すと、若気の至りだったなぁ、何てこと……」
「分かりやすそうで分かりにくい説明ありがとう……」
「どういたしまして」
俺も先輩も少し顔が引きつりながら、お互い嫌みを言っていく。
「でま、まぁ、もうそろそろ君たちがそういうと思ったよ」
お?今回は珍しくこうなることを予想していたようだ。偉いぞ、クソ浜先輩!凄いぞ、クソ浜先輩!成長したな、クソ浜先輩!
「なぜか分からんのだが後輩よ?」
「何ですか?」
「思いっきり殴っていいかな?」
クソ、荒浜先輩はとびっきりの笑顔で俺に拳を向けてきた。
ばれて~ら。
「ははは、嫌だな……へ、変なこと言わないでくださいよ……」
「なるほど……なんもないよ。気にしないでくれ……」
良かったぁぁぁあああ!神回避ktkr!
「実際駄々をこねたときのプランは考えてある」
「マジか!」
なんか便りになりすぎて逆に怖いんですけど……。
「マジだ……。っと言うことでお前ら、お前らは自分のスキルの価値をしれ!」
「さー、いぇっす、さー……」
ちーちゃんもつられて返事をする。いつもと同じ音量でだが……。
「声が小さいぞお前ら!もっと喜べ!」
「先輩!声が大きすぎます!いったい何度言ったらいいんですか!?新人が入ったからといって、浮かれすぎですよ。全く……」
鈴木くんが止めてくれた。
「ありがとう鈴木くん」
「ごめんね?こんな先輩で……」
「いや、わかっていたことだから……」
俺と鈴木くんは二人で苦笑する。
「二人とも笑いすぎです!私、泣いちゃいますよ!?」
と、冗談混じりに本当に先輩が泣きそうなのでここら辺でやめておく。
「それで、荒浜先輩。次の特訓はなんですか?」
「あ、あぁ。そんな話したか……」
いや、それメインだから!てかとっとと話せ!
「えっとな、君たちと私……ついでに鈴木くんでダンジョンに潜ろう」
「へ……?」
俺は思わず声が出てしまった。
声には出さないもののちーちゃんもビックリしていた。
「実はフロアモンスターの移動範囲は限られてくる。フロアモンスターはダンジョンの奥にいるのだが、そこからはあまり動かないんだよ」
「へぇ、知らなかった……」
「そりゃそうだろう。なぜならここら辺は高三で習うところだからな!
「それなら先輩が知っているのもおかしいんじゃ?」
確か荒浜先輩は二年生だったよな?
「それは私がこの学校の生徒会長だからな。このぐらいは予習で覚えている。というか、これぐらいは知ってないとせい生徒会長失格だろ?」
「え……?マジで?先輩が?生徒会長!?」
「残念ながら、本当です」
と言いながら鈴木くんは俺たちに学校のパンフレッドを渡してきた。
「本当だ……。こんなのもらった瞬間ダストシュートだったからな……」
「君は中学からだろ?それなのに知らなかったのか?」
先輩は呆れながら俺を見る。
「それで!ダンジョンに行くったってなぜですか?」
俺は半場無理やり話を戻す。
「それは緊張感をもって行動するためだ」
「緊張感……ね?」
続けて先輩は説明してきた。
「君たちは自らのスキルを発動するときはどこだ?」
「どこでも?」
「常時、発動……」
「君たちに聞いた私が馬鹿だったよ……」
「そ、それはダンジョンでも使うだろ?」
「「うん」」
「今まで集中してお絵かき等も頑張ってきたと思うが、それがダンジョンなら?君たちはダンジョンの中でも集中して描けるか?」
「描けないです」
凄い!先輩凄い!最初はただのバカだと思っていたけど……。
「お前……また悪口を心の中で言ったか?」
「いえ……言ってません……」
おかしいな?先輩が怖い……。
「鈴木くん……助けて……」
「先輩、もうやめてあげてください」
鈴木くんが止めてくれた。
「ごめんごめん。今までの仕返しに、少しからかっただけじゃん」
「少しは自重してください……」
「分かりました。すいませんでした」
やっぱりクソ、荒浜先輩は変わらないなぁ。と、思った1日だった。
明日から再びダンジョンに潜りにいきます。
この話の後……
「先輩……もしかしてダンジョンに俺を行かせて魔石を大量ゲットしようなんて考えていませんよね?」
「な、何のきょとかわきゃんにゃいなぁぁ……」
こ、こいつ……




