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基礎ダン〜基礎から学ぶダンジョン学〜  作者: 一宮 カエデ
フロアボス編
16/28

実は僕は……

テンプレの支配者 色紙だお!

皆、テンプレ楽しんでください

俺たちが寮で暮らし始めた次の日からスキル強化が始まった。

そして現在、俺たちは学校の放課後に集まってくれ、っと神代先生から言われたので素直に集まっている。

とても優秀な生徒である。偉いぞ!


「じゃあ、スキル強化っと言うことで……」


神代先生が大きな声を出す。


「お前らのスキルの弱点を書き出せ!」


っと言いながら俺たちに白紙のプリントが渡される。


「神代先生、これになんの意味が?」


先生はなぜかどや顔しながら言ってくる。

正直ウザイ……。


「ほら、よく勉強法で自分の苦手なところを書き出すことがあるだろ?それをダンジョン学にも生かそうと思ってな」


「なるほど……それでしゃしゃり出てきたって訳ですね?」


「殴るぞ?」


先生は笑顔で俺を殴ってきた……。


「殴ってから言わないで下さい」


「それでお前以外はもう書けたみたいだぞ?」


皆書くの早いなぁぁ……。


とりあえず俺も書いてみる。


「出来ました!」


さて、今からどんな修行が待っているか楽しみだなぁ。


「んじゃ今日はもう帰って良いぞ~」


「「「ありがとうございました!」」」


「ちょっと待てやコラ!」


「どうした?影野?」


「え?修行って今日からじゃないの?」


先生は「こいつ何言っているんだ?」という顔をした。


「お前な……何をどうすれば良いか分からない今、苦手をどう克服するかを考えなければならない。そしてそれを考えるから時間をくれ、っと言っているんだが?」


「「なるほど……」」


俺とちーちゃんが頷く……。


「っておい!ちーちゃんも分かってなかったのかよ!」


「テヘ?」


「なぜ疑問系?」


「お前らとっとと帰れ。私は今日、お前たちの練習プランを考えなきゃ行けないんだから……」


「すいませんでした……」


ならさっさと帰るか……


「行こっか」


「うん」


俺とちーちゃん以外は寮に帰っていた……。

皆、薄情だなぁぁ。






俺が部屋に戻ってきたとき、北条は風呂に入っていた。

鼻歌を歌いながら……。女子かよ!っと心のなかで呟く。


「ただいま」


俺は一応帰ったことを知らせた。

しかし返答はなかった。まぁ、いいか……。


俺は暇だったので、テレビをつけて見ることにした。


「あれ?テレビなんてつけたっけ?」


北条が風呂から上がったみたいだ。


「え?」


「へ?」


今起きている出来事を説明しましょう。

俺は家に帰って来た。自分の部屋に入った。

ルームメイトが風呂に入っていて、俺は暇潰しのためテレビを見ていた。

そして気付いたらバスタオル一枚の女の子が俺の前にいた。


そしてその女の子っていうのが……


「北条?」


北条はどんどん顔が赤くなっていく。

今ではすでに熟れたトマトの様だ。


「ち、違うよ?」


ようやく意識が戻ったのか北条の口が動いた。


「いや、良いわけ苦しすぎるだろ!」


「こうなったら……」


え?何この子……何する気なの?

俺は一瞬命の危険を感じた。もちろん違……


「お前を殺して僕も死ぬ!」


「わなかったぁぁあ!」


どうしよう。何かしら投げよう。


「スキル、創造」


作る物、投げるもの。

材料は柔らかく、当たっても傷つかない程度の物……。


考えろ、考えるんだ俺!あ!


「これだぁぁああああ」


俺は思いっきりできたものを掴み、投げようとした。


あ、あれ?あれれ?おかしいぞ?なんで俺はタオルを持っているんだ?しかもバスタオルを……。


俺は北条の方を極力、絶対に見ないようにしながら……

てかなんで俺はこんなに男にドキドキしてるんだ……?


「ふざけるなよ?」


北条がなぜか笑顔だ……。

とりあえず俺も笑顔を作ってみる。







「で、どういう事ですか?」


清水さんが笑顔で怒っている。皆からの視線が集まる。

発狂した北条が部屋を飛び出した後、清水さんたちの部屋に助けを求めに行った。という訳で……

俺は寮の共有スペースにてお説教中である。

誰か助けておくれ……。


「ひーくんそんなに見たいなら私の……」


「君は少し黙ってくれるかな!?」


北条が叫ぶ。てか、ひーちゃんは何を言っているのだろうか?馬鹿なのだろうか?


「とにかく、事故何だって!」


「まぁ、見ちゃったことは問題じゃないよ?」


清水さんは優しく問いかけてくる。


「でも、それでバスタオルを剥ぎ取るってどういう事かな?」


すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいま……。


「今回は僕も悪かったし、許してやるよ……」


よかった……これでいつも通りに暮らせ


「でも、今回のことでお前が嫌いになったから、今後一切僕に触るなよ?」


「……はい」


うわぁ、完全に根に持ってるよ……。

これから大丈夫かな?


「私には触っていいからね?」


「触らないよ!?」


ちーちゃんは何を言っているんだ!?


「とりあえず今日のところはこれで見逃してください!」


「まぁ、今回は事故だしこれぐらいにしようか」


終わったぁぁああ!


めっちゃ眠たいから今日は早く寝たいんだよな……。


それから部屋に戻った俺と北条だったが俺は手を後ろで縛られ、両足も紐で縛られた……。


こんな生活がいつまで続くんだろうか……。


俺はそんなことを考え、トイレに行きたいのを我慢しながら、俺は一日中眠れなかった……。








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