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基礎ダン〜基礎から学ぶダンジョン学〜  作者: 一宮 カエデ
フロアボス編
13/28

フロアボス

フロアボス 前半です

今日は休日である。休日とは学生たちが遊びに遊び、アニメをみたり、ゲームをする日だ。

友達と一緒に遊ぶなんて面倒くさいことはやりたくないし、そもそもしない。しない……の、だが……。


「家に帰ってげーむがしたい……」


「お兄ちゃん、まだ家を出て5分しか経ってないよ?」


美聖が呆れながら言ってくる。


「あのな美聖。知っていると思うがお兄ちゃんは引きこもりなんだぞ?」


「そのくらい知ってるよ?」


「てかなんで休日にダンジョンに行くんだよ」


「千夏さんから誘われました」


ちーちゃんから?嘘だな……。まず、俺たちは外に出ない!


「私が誘った……」


俺たちが振り向くと、そこにはちーちゃんがいた。


「皆も誘ったからたくさん来る……」


うん、怪しい……。何が怪しいか。それは、ぼっちが人を誘って休日に出かける……。そんな非現実的なことあり得るわけがない!


「というわけで帰るわ」


「何が、というわけで、よ。早くいくよお兄ちゃん。


「早くいく……」


ちーちゃんも急かしてくる。


「あぁもう、わかったよ!」


俺は諦めてダンジョンに付き合えばいいんだろ!


それからしばらくして俺たちはダンジョン入口についた。


「遅かったな。まぁ、孤が原因だとは思うが……」


そこではすでに日向が待っていた。


「僕も来てるからな!」


日向の陰から北条も出てくる。


「じゃ。行こうか」


俺は早く家に帰ってアニメを見たいのだ。


「ちょっと待ってくれないか?」


日向が俺たちを止めてくる。


「すまん、玉原さん。実は俺、もう一人呼んでてさ……」


「知ってる……」


それからしばらくして日向が動きを見せた。


「あ、来た来た!お~い!」


日向が手を振っている人それは……


「清水さん!?」


「ごめんね、いきなり。しかも遅れちゃって……」


「っだ、大丈夫だよ!」


思いがけぬゲストに皆びっくりしてる。美聖は睨めつけている。


「じゃ、じゃあ、行こうか……」


俺たちはやっとダンジョンの中に入って行った。


「なんていうか……」


北条がつぶやく。


「この人数はモンスターとの戦闘じゃなく、もう、なんていうか……殲滅です、ね……」


確かに普通ダンジョンに潜る人数が二人なのに、今日は六人か……。


「この人数だとフロアボス戦レベルだね……」


北条が言っているフロアボスとはダンジョンの層に一層づついる、かなり強いモンスターだ。

フロアボスは次の層に進むために必ず倒す必要があるが、倒したら復活しないのだ……だからかダンジョン試験の先鋭試験は一つ前の層の試験より格段に難しくなる。

それほどフロアボスは強い。

まぁ、俺達には関係ないんだが……。


「皆さん、モンスターが来ます……」


北条が忠告する。


「数……三十体………」


三十体?聞き間違いかな?


「皆さん、急いでここから逃げましょう!」


「大丈夫ですよ?そのぐらいなら」


そういうと清水さんはどんどん進んでいき、それを追って俺たちはついていった。

とうとう俺たちはモンスターの群れについてしまった。

そして俺たちは驚いた。


「綺麗だ……」


誰が言ったかわからない。ただそこにいた皆がそう思ったことは、言うまでもなかった。

俺たちが見たモンスターは全てまるで凍ったかのように固まっていた。


「倒していいのかな?」


「あ、ああぁ」


俺はただそう答えるしかなかった。


「じゃあ」


そういうと清水さんは剣を構える仕草をした。


「聖剣」


清水さんがそういうとモンスターにゆっくり近づき、剣を振るそぶりをした。

それが終わると、また近くのモンスターに近づき、斬る。


それからしばらくして全てのモンスターにそれをし終えた。


「解除」


そう言った瞬間、モンスターたちは時間が動き始めたように死んでいった。

この間、誰も何もしなかった。息すらも忘れるほどに。


「終わったよ、影野くん。先行こうか」


「お、おう……」


俺たちは歩くことにした。


「凄いです清水さん……」


「そうだな……」


「影野くん、最近のダンジョンおかしくないですか?」


唐突に北条が俺に聞いてる。


「俺はまだダンジョンに潜り初めて日が浅いが、ダンジョン学で習ったことと違う気がする」


そうだ。確かにダンジョン学の授業ではダンジョンの中ではモンスターが沢山いるが、こんなに多いとは聞いていない。


「ね?おかしくないですか?」


北条が改めて俺に聞いてくる。


「確かにな……」


「私もそう思います」


美聖が話に参加してきた。


「でもどうして……こんなに……」


う~ん。どうしてだろう……。


モンスターの数が増えた?なぜだ?


皆で自問自答しながら考える。


「分かった……」


そう言ったのはちーちゃんだった。


「わかったって何がだ?」


「えっと……、モンスターの数……。実はあまり変わらない……」


「どういうことだ?」


「つまり、モンスターが組織を組んでいる……って、こと」


「組織?って集団?モンスター同士が集まり、協力してるっていうことか?」


詳しい説明ありがとう。北条くん。


「それで?他には何かあるのか?」


「後は、わからない……」


「そうか、ありがとう」


よし、あとは丸投げだ……


「ちょっと待ってくれ……」


北条が何かを言いかける。


「ニンゲン、リベンジ、スル」


俺たちが見た方向そこには今まで見たことがない、ただしダンジョン学で習ったモンスターがいた。

ダンジョン一層目のフロアボス、ゴブリンキングが……。

そしてその後ろにはゴブリンやホーンラビットが60体ほど……。


「オレ、オマエラ、コロス」


「大丈夫。安心して、影野くん……」


清水さんはさっきのスキルを使った。





使ったのだろう……。





しかし何事もなくそのモンスターは言った。


「イマ、ナニカ、シタカ?」


そのモンスターはゲスい顔で俺達のほうを見ていった。


「オマエラハ、ココデ、シヌ」


次話に続きます。

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