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詩*祈りのようなもの*

Say goodbye

作者: a i o

それは

弱い光

短い夜明け

空から落ちてしまえば

止まれない雨


引力で着地したそこから

惹かれない場所へ辿り着いたとしても

黄金(こがね)色の道は

つづいていく


手を振りなさい

はにかみながら

誰かに手渡すさみしさなら

暖めることを忘れないで


それは

触れあった端から

離れていく温もり

消えてしまうのに

見上げてしまう虹


真っ白な玄関から飛び出して

もう二度と家路を辿れなくなったとしても

黄金(こがね)色の道は

つづいていく


手を振りなさい

見つめながら

私が受け取るさみしさなら

そっと握ろう潰さぬように


愚かしさは

時に力強く

私を照らしていたけれど

いつか

振り返る日が来るだろう


それは

一時の邂逅

ひと知れぬ和解

放たれたのなら

取り返せない約束


手を振りなさい

落とした小石はそのままに

拾うことは叶わなくとも

黄金(こがね)色の道は

つづいていく











蠍座の黒猫さん主宰、詩のサークル参加作品。

テーマは「音楽」

Aimee Mannの「wise up」という曲から膨らませてみました。

好きな映画の一つである、「マグノリア」の中で、とても印象的に使われています。

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― 新着の感想 ―
[一言]  葵枝燕と申します。  『Say goodbye』、拝読しました。  切ない感じだけれど、何といいますか……前に進もうとする意思みたいなものも感じました。  歌手や曲名を見ると洋楽でしょうか…
[良い点] ひこうきぐも/ いしころ いしころ つまづき けつまづき よろめいて あめ 雨が ふる やまないで いつまでも 夜の雨は 暗くきらきら この黒い路面に 愚かさが光ってる なんて綺麗…
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