イングリード
今日は1歳の誕生日だ。
地球からこのイングリードに転生してから一年と言うことになる。
ペタペタと動き回れるようになってからは、こっそりと図書室によく通っていた。
体を動かせるのと魔法や情勢もわかるのとで一石二鳥だ。
俺はローランド皇国の第一王子としてうまれてきたらしく、名をアドルフ フォン レーガンという。
現在このイングリードでは大陸の中心から少し西側に巨大な領地と軍事力をもった帝国が構え、南の端には南群諸国連盟、その少し中心依りにガラリア王国がある。
そして帝国のさらに西には雪の国とサーダ国があり、帝国のしたにはダマナ王国、北西に教国(宗教国)さらに北西に獣人の国が構える。
さらに、帝国から東には聖王アーサー率いる三大王国同盟、そのしたに18の小国の集合国である州国、最後に帝国から少し下から州国の下にかけて、つまりは大陸の西側から東端にまで続く大国がローランド皇国である。
これらの国の周りには小国がいくつも存在しているが、帝国や教国など様々な国の侵攻によりその数は減少している。
それでも完全に世界的な戦争にならないのはローランド皇国が圧倒的な力をもち、抑止力となっているからだが今でも帝国は動き続けており、皇国以外には侵攻を繰り返している。
そんな皇国に第一王子が誕生したのだから、世界中の注目をあびていることだろう。
これからはさらに頑張らないとな!
この日、レーガンは一歳となり力を授かることはまだ誰も知るよしもない。