一年
一年経ちます。
さて、朝起きて今日もトレーニングだ!!!!
限界レベルがおそらく白道が持ってた図鑑によると50なので幼稚園に行くまでにあげたいと思う。
なんやかんやでちょうど一年経ったしな。
毎日狩猟生活をしていたこともあって、レベルは42だ。
上がりも後になるほど小さくなるので大変だ。
そして増えたスキルはないが、練度が全体的に上がった気がする。
ステータスは進化するまでわからない。
進化の時か、ステータスを調べる魔石的なものが無ければ調べられない。
次の進化が楽しみである。
俺は、とりあえず今日も狩りに出る。
この頃は奥地まで行けるようになった。
そこにいるのは、帝級の魔獣ばかり。
この頃の獲物は鬼熊と言われる角の生えた熊だ。
鬼とは関係ない。
こいつはここら辺では上級の魔獣で、狩りごたえも、味も良い。
しかし、今日は見つからないので、木の上に巣を発見した殺鬼蜂を倒そう。
こいつは、鬼も刺されると運が悪いと死ぬので、駆除が進められている。
そして駆除したものを、白道の変化ノ術によって売ってもらっている。
家は、それで結構進化した。
もうそこらへんの貴族の家より豪華らしい。
さて、殺鬼蜂の巣をまず、不可視ノ剣によって粉微塵にする。
もちろん、蜂の討伐ポイントとなる針の部分を残して切り刻んでいる。
そして、残党蜂達を二刀にして、一気に切る、この間三秒。
そして、その針は、一箇所に固まるように落ちる。
今日ミスって針を切ってしまったのは二体、か。
それを確認して俺は、持ってきた風呂敷に包む。
俺の体よりも大きくなった風呂敷を担いで、山を降りる。
これが俺の日常。
今日もレベルは上がらなかった。
明日くらいには上がるだろう。
そして、家に帰る。
鉄でできた扉を開き、家に入る。
靴を土間で脱いで、赤いカーペットの敷かれた廊下を裸足で歩いていく。
そして、金細工によってゴテゴテした扉を開く。
すると、都で今流行っていると言っている服に身を包んだ白道がふかふかの椅子に座っていつものようにテレビを見ている。
ちなみに俺の服は動きやすい影鬼と呼ばれる立体的な機動や、アクロバティックな動きで敵陣に密かに侵入する鬼が着用する影服と呼ばれる服を着ている。
動きやすく、破れにくいのだ。
しかも燃えないし。
誰もいないとはいえ、全裸で帰るのはごめんだ。
テレビを見ていた白道が、一緒にみよーと誘ってきたので、いつものように菓子を食べながらゆったりと過ごすとしよう。