いきなりの新生活
遅れて申し訳ない、いきなりスランプになってました。
やけにこの部屋暑いな、そう思って起きたら周り全面火の海だった。
ヤベェ、こう言う夢見たらおねしょするらしいぞ、どうしよう。
夢だよな、夢であってくれ。
赤ん坊二日目で火事はきつすぎるだろぉぉぉぉ!!
そう叫びながら必死に脱出を試みるが、この背丈ではベットの横のこの柵は越えられない。
ヤベェよぉぉぉぉ!生まれて即死なんて笑えねぇよぉぉぉぉ!?
そう思って暴れまわっていたときに、女性?らしき影があった。
「ここから逃げますよ!!!」
その声と同時に俺は抱きかかえられ、見たことのない場所に転移した。
こいつは誰なんだ?
俺が聞いたことない声だ、と思う。
もしかしたら会ったことがあるのかもしれないが。
「初めまして、私は鬼神に使える鬼、鬼武者の団長をしている白道と申す者です。」
自己紹介じゃなくて状況を教えてくれませんかねぇ。
そう思っていると続けて喋り出した。
「あの館は、他の国人間と呼ばれる者からの爆撃があり、両親は焼死。すぐに生き返りますが、その間100年ということもあり、お子様が立派な大人になるお手伝いを仰せつかりました。」
急展開だな。
100年がすぐってことはこの世界の鬼は長生きなんだな。
たぶん。
「そして、この場所は鬼里遠く離れた陽の国と呼ばれる場所です。山奥で、ひっそり暮らすことで人間の魔の手から守り抜こうという考えなのでしょう。しかし、念のためあなたに命の危険があったとき全力で身代わりになれる技を持った私が呼び出せる魔法陣を刻ませていただきます。」
そう言うと彼女は、右手を前に出し、光る何かを俺の腹に押し当てた。
すると、まぁ何があるわけではなかったが、一瞬暖かかった。
「これで完了です、あなたの名前は月影、学友からはツッキーって呼ばれそうな名前ですね。」
ちょっとこいつ馬鹿にしてきてるだろ、まぁいいけど。
さて、私のすごいところを見せてあげよう。
まず、垂直に立ち上がる!!
そして、白道に向かってこう言う!!
「これから俺は何すんの?」
すると白道はビックリして、一歩下がって
「月影様!!喋れるれるんですか!?」
と裏声で叫ぶように言った。
どうだ、すごかろう。
「えーっとですね、これからの予定としては、2年後の幼稚園入園までに、神になれるように、実習と、普通の生活を送ってもらいます。寂しいでしょうが、私が母親だと思って甘えてくれてもいいんですよ?」
甘えたい!!なぜならそう、私は!!赤ん坊だから!!!