甘く懐かしい思い出 青春よ永遠なれ
仲良しの のりかず君と繰り広げる
懐かしくもバカバカしい大騒ぎ
誰もが覚えのある青春のひとこまです
私
若い頃
やんちゃ
いたしておりました関係で
16~7の頃から
親父の車
乗り回しておりました
もちろん
まだ普通車の免許
取れる年齢ではございませんから
当然
無免許
よく友達と深夜のドライブ
楽しんだものです
深夜に車で
いったい何をするのか
皆さん
ご想像の通り
ナンパ
で ございます
つまり
噛み砕いて
ご説明いたしますと
夜の繁華街を
散策しておられる
綺麗な女の方に
お声掛け
するわけですね
あなたは
神を信じますか?
今 悩みを持ってるいませんか?
幸せになれる素晴らしい壺がありますよ
などの
複雑な
お声掛けではなく
もっとシンプル
かつ 明瞭
彼女
ヒマ?
お茶 せ~へん?
たった
これだけ
このわずかな言葉を
街中の女性に
掛けて回る
と 言う
簡単な
単純作業の繰り返し
このような
単純作業
一晩中繰り返して
何が楽しいのか?
いえいえ
楽しいのは
この単純作業ではなく
その後に待ってる
作業なんですが
簡単に言えば
車に乗せてさしあげて
その後
今度は反対に
乗せて頂く
ちょっと難しくなりましたか?
まぁ そちらの方は
また後日
説明させていただくとしまして
まずは
お声掛けから
私などは
下手な鉄砲
数打ちゃ当たる
これが
座右の銘でしたから
小細工はいたしません
ひたすら
車の窓を開けて
彼女~ヒマ?
お茶しよ~や~
と
かたっぱしから
お声掛け
いたしておりましたが
当時
大変仲良しだった
のりかずくん
彼などは
大変に小細工が好き
と いいますか
妙な
こだわりがあったように思います
お声掛けの際は
車の窓を開けて
話しかけるわけですが
この当時の車
まだパワーウィンドウなどは
ごく一部の
超高級車のみ
私達の乗る車
当然 手動でございます
キコキコキコ
(窓を開ける音)
お~い か~のじょ
お茶いけへん?
スカート
めっちゃかわいいやん
(私の声掛け)
うざっ
何?このアホ
早よ帰って寝たら?
(彼女達の応答)
あかんわ
のりかず
次いこか~
ケンちゃん
そりゃあかんわ~
だいたい
ケンちゃん
今 窓どうやって開けたん?
キコキコ音立てて
めっちゃ肩から動かしてたやんか
この窓
めっちゃ固いねん
肩から力入れんと開かへんねん
親父さんに油さすように言うとけや
違うがな
窓はな
肩は動かさずに
手首だけで回して開けるねん
でな
小さい声でな
ウィーン
って 言うねん
なんやねん
その ウィーンって
電動で窓が開く音やんけ
手動やんか
これ・・・
あのな
ケンちゃん
手動の窓の車なんか
女が乗りたがるか?
あかんてあかんて
手動は
それだけでアウト
ナンパは
電動で決まりやで
ウィーン
これで決まりやで
そうかぁ?
けどな
そんなん
車に乗せたら
即バレやんか
アホやな
乗せたら
もうこっちのもんやんか
バレたかて構うかい
なるほどな
じゃ それでいくか
ウィーン
(私の小さい声)
彼女~
元気?
茶行こうや~
茶 飲みたかったら
男二人で飲んどき
私ら もう帰るねん
送ったるがな~
家どこ~?
あんたらは
家どこなん?
俺?
上新庄やで~
早よ上新庄帰らんと
母ちゃんに叱られんで
バイバイ~
ウ・・・ウィーン
(窓を閉める時の私の小さい声)
のりかずよ~
あかんやんか
ちゃんとウィーンってやったで
ケンちゃん
そりゃあかんわ
まずな
ケンちゃんの顔
怖いわ~
なんでナンパするのに
女の子
睨み付けんねんな
それとな
なんで上新庄なんて言うねん
めっちゃカッコ悪いやんか
せやったら
どこって言えばええねん?
そりゃ
芦屋とか
田園調布とかやがな
アホ
田園調布って・・・
東京から
わざわざナンパしに梅田くるかい
ま 田園調布はまずいわな
やっぱ芦屋とか・・・
そうや
樟葉ローズタウンとか
帝塚山ってのはどないや
雲雀丘花屋敷もええな
京阪と近鉄と阪急
みんな持ってこよったな
ええやんけ
俺は上新庄や
あかんあかん
次は芦屋でいこ
ウィーン
(またしても私の小さい声)
彼女たち~
俺らな 芦屋から来てん
お茶しよ~
アホか
芦屋のマダム誘っときや
さいなら~
ウ・・・ウィーン
あかんやんか
次はお前声かけろや
お・・・俺か?
俺は・・・
運転に専念したいな
のりかずくん
口先は大変達者なんですが
残念ながら
若干
気合いと根性に
欠けておったような気がいたします
深夜
無免許で運転いたしておりまして
後ろにパトカーが付いてきたりいたしますと
それだけで
オタオタオロオロいたします
あかん
ケンちゃん・・・
パトカーやパトカーやパトカーや
ヤバいやん
捕まるやん
停学やん
どないしよ~
(すでに涙声)
アホ
後ろにおるだけやんか
違反せんと大人しい走ったら捕まるかい
落ち着けや
あかんてあかんて
ミラー見てみ~や
ポリ公
めっちゃ睨んでるやん
そんなんわかるか?
ポリ公
ただ普通に前見て運転してるだけやて
怖いよ~怖いよ~
ケンちゃん
運転変わって~
お願いや~
アホ
この場で変われるかい
あかんて
車線変えんなや
あかんて
蛇行してるて
あかんて
ハンドル持つ手が変になってるて
わはははは
手 絡まってるやん
わははは
手が左右で交差してんで
わはははは
めっちゃテンパッてんな
おもろいやんけ
ウ~ウ~
前の黒いセダン
端に停まりなさい
やべ~やべ~
捕まった~
停学やわ
3日かな・・・
1週間かな・・・
わははは
最初は3日や
安心せんかい
俺なんか
次は確実に無期停学やんけ
休暇や休暇や
わははは
ええから停まれや
逃げたら余計ヤバいで
ややこしなんで
あかんて
ケンちゃん
足がつってもうて
うまく動かん
ブレーキ踏めん
じゃいっそ
このまま逃げろや
わははは
前の黒いセドリック
何してんねん
止まらんかい
早よ脇寄せて停まれ
コラッ
わははははは
のりかず
ポリ公
めっちゃ怒ってんで
コラッ て言いよんで
わはははは
しかも
お前 まだ手絡まってんで
右手と左手の位置
めっちゃおもろいで
わはははは
ケンちゃ~ん
ケンちゃ~ん
助けて~
助けて~
なんとかして~
わはははは
無理
絶対無理
わははははは
俺 ケンちゃんと違って家庭裁判所とか行った事ないねん
怖いよ~
アホか
俺なんか
次は鑑別所やで
わはははは
とにかく停まったれや
わははは
しかしおもろい手やな
まだ左右交差してんで
こんな根性なしの
のりかずくんですが
まことに
気が利かず
デリカシーの欠片もありません
ちょうど夕方
のりかずくんと
駅前の喫茶店で
優雅にコーヒーを飲みつつ
読書にいそしんでおりました
私は
少年マガジン
のりかずくんは
少年チャンピオン
だったと
記憶いたしておりますが
コーヒーも
とうになくなり
灰皿も
吸殻で山盛りになった頃
ふと
マンガから目を上げて
周りを見渡してみますと
いつの間にか
周り中の席
女子高校生で
満席になっております
ちょっと
居心地が悪くなった私
そろそろ
引き上げるかな
と 考えましたが
まずその前に
トイレに
と思い
のりかずくんに
そっと
小声で
話しかけました
おい のりかず
俺ちょっとクソしてくるわ~
その声で
マンガから
顔を上げた
のりかずくん
彼も周りの状況に
気付いた様子で
やはり小声で
わかった~
待っとくわ~
と 頷きました
さて
トイレは
店の一番奥
私達の席は
一番入り口側でしたから
とにかく
女子高校生達の
席の合間を通り
トイレへと
たどり着いた私
ドアノブに
手をかけつつ
考えていた事は
いかに
素早くパンツを下げ
いかに
素早く脱糞を済ませ
いかに
素早くトイレを出るか
つまり
いかに
周りの女子高校生達に
ウンチと
ばれず
さも
私
只今
おしっこをいたしました
という
スタイルを保てるか
この事のみであった事
間違いございません
さて
気合いを入れつつ
トイレのドアを開ける
私
ドアを閉めると
同時に
ベルトをはずして
そのまま一気に
パンツごと
ズボンを下げ
座ると同時に
脱糞
というプラン
既に出来上がっておりました
その私に
一番遠い席から
のりかずくんが
大声で放った一言
お~い
ケンちゃ~ん
ウンコ
終わったら
帰ろな~
私
トイレから
出るに出れなくなった事
そして
店を出た後
のりかずくん
鼻血まみれになった事
この場をかりて
ご報告
させていただきます
親愛なる
のりかずくんに捧ぐ
青春おバカシリーズ
これからも
書き綴っていきたいと思っています




