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「まて、俺たちもお前を放置するわけにはいかないんだ、分かったよこっちが折れてやるよ、抵抗する気がないなら武装解除はしなくていい、お前の言葉を信用してやる」
(多少不安は残るがここで変に争って地帝狼が来るほうがまずい…もしこの男が途中で暴れだしても俺たちなら取り押さえることはできるはずだ)
そう言ってイエロはオウドを引き留める
「…俺を放置するわけにはいかないだと?何故だ」
「それは…」
イエロは一瞬言い淀むが、変に隠すほうが怪しまれると思い話すことにする
「お前が持っているその腰のブツさ、そいつはちょいと特殊でな、まぁ色々とあるのさ」
「…お前はこれを知っているのか?」
オウドはホルスターから銃を抜き問いかける
オウド自身、これがとても強力な武器だという以外はよく解っていないのだ
「その口ぶりだと、お前自身それについてきちんと認識できているわけじゃなさそうだな、まぁ俺も詳しく知っているわけじゃないがな、だが都市には、そいつに関する書物がいくつかあったはずだ、知りたいんなら俺たちと一緒に都市へ来たほうが利口だと思うがな」
イエロに言われオウドは考える
例え目の前の3人組が自分に嘘をついており、もし襲い掛かってきてもこの銃があれば撃退できるはずだと
1、2発威嚇として撃てば引くだろうと考える
「…なるほど、そういうことなら、お前たちについていくほうが良さそうだな。…俺もお前を信用してみよう」
「なぁイエロ、さっきから俺とクレアが空気なんだがよ、まとめるとその男と一緒に一旦都市に戻るってことでいいのか?」
「そういうことだ、まぁよろしくな、ところであんた名前はなんてんだ?」
「…オウドだ」
「オウドか、短い間だろうがよろしくな、もう分かってるだろうが俺はイエロという」
「俺はアレクだ、よろしくな」
「クレアよ、よろしくね」
それぞれが今更ながら自己紹介を済ませたところで、イエロたちが居た都市へクエストを中断して戻ることになった
「さて、んじゃさっそく戻るとするか」
そう言いイエロは転送装置にギルドカードを読み込ませ、ボタンを押して起動させる
ただ今データの照準中、しばらくお待ちください…照準完了しました
おはようございますイエロ様
本日はどのようなご用件でしょうか
「バルフレアまで頼む」
了解しました
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少々お待ちください
「!?今何をした、なぜこいつはそんなにも流暢に喋っているんだ」
流暢にスラスラと喋っている端末を見てオウドが驚く
自分の時は聞き取り辛い機会音声のような感じだったはずなのだ
「あぁ、オウドは探索者じゃないからギルドカードを持っていないんだよな、こいつはな、協会で発行されるギルドカードを読み込ませるとスムーズに話すんだよ、何故かな」
「そうか…」
オウドは何故そのような効果が現れるのか不思議に思ったが、今はどうでもいいかと思い疑問を頭の片隅に追いやった
検索終了しました
都市バルフレアへと転送を開始いたします
転送装置がそういうと、幾何学模様が地面に4人を囲むように浮かび上がり、一行は都市バルフレアへと転送された




