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どうやらこの穴はスピーカーのようだ


「今終末の森と言ったな、それがこの森の名前か?」


ソウデス


(終末の森か、聞き覚えは無いな…)


大陸最南東ニ位置スルS級危険区域デス


「…まて、危険区域だと?」


ハイ

様々ナ強力ナ魔物ヤ特殊災害指定モンスター地帝狼ノ住処ナタメデス

時折名ノアル探索者ガ狩リニ来ラレマス


(そんな危険な場所だったのか…そんな奴らに遭遇しなかった俺は運が良かったのだろうか)


トコロデ、先程モ尋ネマシタガ

ドチラニ転送希望デスカ

入力方式ハ音声入力トナッテイマス


「あ、あぁそうだったな、音声入力というとこのまま喋れば良いのか?」


ソウデス


「では、セントクルセイド王国のタレリアという都市へ転送してくれ」


了解シマシタ

現在検索中デス


(ふぅ…これで何とかなりそうだ、後はタレリアに行ってみてから考えるか)


検索ノ結果、ソノヨウウナ場所ハ見ツカリマセンデシタ


「なんだと!?」


検索ノ結果、ソノヨウウナ場所ハ見ツカリマセンデシタ


「そういう意味じゃない!もう一度よく探せ!あるはずだ!」


(バカな…どうなっている)


オウドはここにきて初めて焦り始めた

自分はセントクルセイド王国のタレリアで生まれた。それは覚えていた

名前を覚えておらず、どのように育ってきたのかも思い出せないが、自分の故郷に行けばなんとかなるだろうと今まで楽観していたのだ

それが今、根底から覆されようとしている

何せ自分が生まれた場所が存在しないなどと言われたのだ


再検索ノ結果、ソノヨウナ場所ハミツカリマセンデシタ


(何故だ…俺の記憶がそもそも間違っているのか…?案外そうかも知れないな…よく考えれば生まれた場所だけ覚えているというのがそもそも不自然なのか…?とりあえずこの機械相手ではいまいちよく解らないな、やはり何処かの都市へ行き人に尋ねるか自分で調べるのが一番か…)


「なら、どこか人のいる都市へ転送してくれ」


都市名ヲ入力シテクダサイ


「どこでもいい、とにかく人のいる都市なら」


都市名ヲ入力シテクダサイ


「!?どこでもいいって言っているだろう」


(さっきから何なんだ…まるで出来の悪いAIのような…)


転送事故防止ノタメ登録サレテイル入力がナケレバ転送ヲ開始出来マセン


(くそっ、つまり転送する都市名を知らなければ転送出来ないということか、ならどうするか…ここで探索者とやらが現れるのを待つか…?いや、いつ来るかも解らないものを待つのは現実的ではないな…他の都市の名前を知らない以上、こいつは使えない、ならさっさとここを離れてどこか人がいるところを探すべきだな)


オウドはここにいても大した進展は無いだろうと考え、踵を返し、草原のほうへ歩き出した

とその時、後ろで妙な電子音が聞こえた

オウドは振り返ると機械端末のすぐ隣の地面に妙な幾何学模様が浮かんでいる


(何だこれは?何故急にこんなものが…)


模様が一瞬光輝き反射で思わず目を閉じてしまう

すぐに目を開けると、幾何学模様の上に3人の人間が立っていた


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