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木々の隙間から朝日が差し込んでいる

相変わらずオウドは当てどなく歩いていた


(一体どれだけ広い森なんだここは…)


昨日は全く腹が空かなかったから(今も空いていないのだが)何も口にしなかったが、これもやはり空腹を感じないだけで、本当は何か摂取しなければまずいのだろうかと思い、何か食べられそうなものがないか周囲を見てみるが、昨日から果物などが生っている木は全く見かけない

只無駄にデカい木が沢山あり、たまに薬草などが生えているくらいである

動物も昨日会った角の生えた兎と犬以外にあっていない

生き物の気配はするのだが、姿を全く現さない

臆病な小動物などしかいないのだろうか


(何か食べられそうなものはないだろうか…)


このままでは人に会う前に飢えて死んでしまうんじゃないかと若干不安になってきた矢先

前方から草木を掻き分ける音が聞こえた


「!」


オウドは気配を殺し音がした方へゆっくりと近づいていく

すると草木の隙間から昨日見かけた角兎がひょっこりと姿を現した

口元には昆虫のようなものを咥えている、どうやら食事中のようだ


(油断しているのか、こっちには気付いていないようだな…しかし近づいたらまた逃げられそうだ、どうするか)


オウドはどう行動するのが最適か一瞬思案し


(そうだ!これだ、この銃を使おう、これなら近づかずに仕留めることが出来る)


ホルスターに入っている銃を見て思いつく

まだ試し打ちすらしておらず、そもそもちゃんと動作するのか、威力がどの程度なのかなど色々と不安はあったが今のオウドにはこれが最適だと思えた


(普通に引き金を引けばいいのだろうか)


銃は短銃型で、銃口部分から銃身部へ細いラインが走っている以外飾り気が無い

銃身からグリップにいたるまで全てが黒一色で、撃鉄が付いていない

撃鉄にあたる部分には何かを指すためのような丸い差込口が付いている


(この穴はなんだ?何かを接続しないと使えないのだろうか)


疑問はあるが今はとりあえず兎に向けて引き金を引いてみようと思い、銃口を兎に向け引き金を引いた

大した反動も感じずに発射音とともに何かが発射される


結果、兎どころか銃口を向けていた先が円形状に消え去っている

兎に当てるためやや下向きに撃ったため弾道は地面に向かっている

地面に空いた穴は底が見えないほど深く空いており、円の外縁は余波のため炭化している始末だ


「何だこの威力は…」


オウドは唖然として固まっていた

まさかこれほどの威力だとは思いもしなかったのだ


(この銃は威力が高すぎる、極力使わないようにして、もし使うとしても弾道が上になるようにしなければ…、とりあえず食料の問題は今はいいか、何日か食べずとも死ぬことはないだろう、銃の危険度が解っただけでもよしとしよう)


こうして食糧問題は何一つ解決しないまま、オウドは再び歩き出す


そうして歩いているとだんだんと森が開けてきた

ようやく森を抜けられるようだ

森を抜けると辺りは見渡す限りの草原だった

相変わらず人の姿は見られない

ふと横に視線を向けると、何かの機械端末のような物がが置いてある

自身の腰ほどの高さのそれは上部にモニターが付いている

モニター横には何かを読み取るような機材がくっ付いており、ボタンが1つだけ付いている

ここにも何かを差し込むような丸い接続端子が付いている

そのさらに横には、小さな穴が9つ均等に開いている

オウドはとりあえずボタンを押してみた、すると


オハヨウゴザイマス

コチラハ終末の森入口デス

ドチラニ転送ゴ希望デスカ


機械的な音声が穴から聞こえてきた

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