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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
1章 方舟ノアの行先は…

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地中海の朝

ー 地中海の朝 ー


地中海の朝は、いつもより静かだった。


雲の流れが止まり、風がわずかに逆巻く。


「帰ってきたか…」


急に空が、暗くなった。


最初に見えたのは影だった。

山でも雲でもない、意図を持った巨大な影。

次の瞬間、青空の奥から姿を現したのは、

宇宙空母方舟ノア。


全長10キロ。

地中海全体を覆うかのような威圧感。

側面には無人護衛艦がコバンザメのように張り付き、艦首前方には三基の巨大砲塔が沈黙したまま空を睨んでいる


「来たぞ」

「ノアだ」


沿岸都市の海岸線には、人が溢れていた。

手を振る者、祈る者、スマートデバイスを掲げる者。

その一方で、警戒線の外ではプラカードが揺れる。


「宙帝こそ本当の正義」

「方舟は支配の象徴だ」

「戦争反対!」


歓声と罵声が、同じ空に放たれる。


ノアは降下態勢に入り、重力制御フィールドが展開される。

その影響を受け、海面が円状に膨張し始めた。


水が、盛り上がる。

盛り上がったまま、落ちない。


「浮いてる……?」

「いや、持ち上げられてる……!」


沿岸の人々が後ずさる。

センサーを備えた観測ブイが異常値を連続送信し、各国の管制塔が一斉に警告を鳴らした。


だが、津波は来ない。

破壊もない。


ただ、海がノアを迎える形に変えられていく。


艦橋はオダイ艦長が静かに告げる。


「着水フレーム展開。重力圧、予定値内」


ノアの下部から巨大な着水構造が開き、海面の膨らみと正確に噛み合う。

水柱が上がることもなく、衝撃波も生じない。


それでも視覚が追いつかない。


海の上に、国家が降りてくる。

艦でも、島でもない“方舟”が、当たり前のようにそこに在る。


「神の船だ……」

「いや、こんなの……怖すぎる」


歓声と、恐怖、祈りと、罵声…


ノアが完全に着水した瞬間、海面の膨らみはゆっくりと元に戻り、まるで何事もなかったかのように波が立ち始めた。


だが、人々は知ってしまった。


――海ですら、ノアを拒めない。


巨大な影は地中海に留まり、

その存在だけで、世界の重心を変えていた。


ー 艦橋 ー

ヒメナは、地上の映像を確認し視線を戻す。


「全護衛艦、ノアへ格納。武装は解除」


命令は短く、迷いがなかった。  


「了解」


外では大陸とノアを繋ぐ為の軍事専用橋準備中だ。


タカヤ達は艦窓越しに大陸を眺めていた。

「ここで大きな戦争があったんだよね。

自由を愛する人々と支配を楽しむ宙帝の戦争…」


ウォンが頷く。

「ええ。ヨーロッパという“地域”が消えた場所です」


この地域では10年前大きな戦争があった

"多宙域連鎖大戦"宙帝が太陽系の星々に同時に攻め込んだ戦争、その戦争の指揮官こそ現"絶対神"パンドラである。


戦争には勝利したがその代償は大きなものであった。


大戦の1番の被害地が地球"ヨーロッパ地域"

かつての大都市圏は戦争により廃墟となった。


"ヨーロッパ地域"はパンドラの神殿を中心に再構築され新たな都市となった。


都市の名は"ネオ・エリュシオン"


ピピピー ピピピー


副司令シャルル・レンのスマートデバイスが鳴り響く。


「こちらシャルル…どうした?」


「港宙務部隊司令オシダでございます。副司令殿、軍事専用橋の準備整いました。いつでも行けます。」


「了解した。」


シャルルは短く返す。


「キドウ統合司令、橋の準備が整いました。神殿へ向かいましょう…」


ヒメナは艦橋から横目で左舷側滑走路前方に繋がった軍事専用橋を確認した。

「了解した。神帝達や専門司令達にも伝えてね。じゃ、行こうか…」


ヒメナは軽い足取りで車へ向かうのであった。


(続)

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公開情報


・オシダ 38歳 男性 from木星

 港宙務部隊司令 ギフト"?"


・ネオ・エリュシオン

  旧ヨーロッパ地域にできたパンドラ神殿を中心とす る大都市


・多宙域連鎖大戦

 宙帝が太陽系に仕掛けた大規模な宇宙戦争

今回はノアの入港を書いて見ました。

巨大空母ノアをどう入港させようか悩みましたが

いい感じにまとめられたのではと思います。


小説は書くのは初めてでなんの勉強もしていません。

ただ設定が好きなだけな26歳男性です。


ここはこうした方が…などたくさんあると思います。


よければ教えてください!


次回はパンドラや他の神についても書ければなと思います。地球には神話が沢山あり助かります。オマージュさせていただきます(笑)


仕事、子育ての合間をぬっての創作になる為

更新頻度は遅めな方だと思いますが

次回もよろしくお願い致します。

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