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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
3章 銀河動乱

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地下ドックのアウトロー


ー 地下ドックのアウトロー ー


セドナ大戦終結。


宙帝の支配は崩れ、星は解放された。


だが表の勝利の裏には記録に残らない働きがある。


地下ドックG-12"スレイプニル"帰還。


作戦報酬


ノア非公式端末。


認証コード入力。


《極秘任務:完遂》


振込額表示。


五億二千万クレジット


ミミが目を丸くする。


「増えてる」


ランは冷静に分析。


「危険度SS評価。帝神級交戦の可能性が加算」


リクは椅子に座ったまま笑う。


「命の値段が上がったか」


さらに追記。


・整備補助金

・セドナ復興貢献ボーナス

・非公式恩義ポイント 3


ミミが呟く。


「結局ポイントって何なの?」


ラン「さぁ?」


リク「貯めとけ。いつか使えるかもな!」


地下ドックでの生活


G-12は騒がしい。


違法改造船。


整備士、元軍人、傭兵。


だがどこか温かい。


リクは簡易キッチンでコーヒーを淹れる。


ランはモニターで航路データを整理。


ミミは武器分解。


天井から油の匂い。


遠くで溶接音。


夜になると、皆で食堂へ行く。


「セドナ、復興進んでるらしい」


ミミがニュースを指す。


ランは無言で見る。


リクは何も言わない。


だが視線は画面から外れない。


スレイプニルは傷だらけ。


船体外装、焦げ跡。


後部スラスター、亀裂。


リクが船体を撫でる。


「よく生きて帰ったな」


ランが報告。


「重力制御コア、微細損傷」


ミミが工具を投げる。


「交換する?」


「いや」


リクは首を振る。


「補修で行く。こいつの癖は変えない」


スレイプニルは速さが武器。


だがそれ以上に。


“操縦者と一体化した機体”


三人で夜通し整備。


挿絵(By みてみん)


火花が散り工具の音が響く…


そして沈黙。


それが落ち着く時間。


それぞれの想い


ミミは呟く。


「戦争終わったのに、仕事増えてない?」


ランは答える。


「戦後の方が混乱は多い」


リクは言う。


「平和ってのは、金が動く」


少し間。


「……守るもんがあると、なおさらな」


ランがリクを見る。


何も言わない。


地下ドックの奥。


非公式回線が光る。


《至急任務》


三人の視線が交わる。


リクが笑う。


「休み終わりだ」


ミミが立ち上がる。


「次は誰に追われる?」


ランが端末を開く。


「不明。ただし危険度S以上」


リクは操縦席へ向かう。


「いい」


「俺たちは戦争の英雄じゃない」


「だが、流れを変える運び屋だ」


スレイプニルのエンジンが低く唸る。


地下ドックのアウトロー。


平和の裏側でまた飛ぶ…


(続)


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