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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
3章 銀河動乱

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解放の星 セドナ

ー 解放の星 セドナ ー


宙帝軍旗が焼け落ちる。


高層都市セドナの中央広場。


崩れた塔。


黒煙の跡。


だが空は、澄んでいた。


大戦の後、

帝神の圧は消え、宙帝軍は完全撤退。


長く続いた支配は終わった。


セドナ臨時政府代表が群衆の前に立つ。


震える声。


「本日をもって……我々は自由だ」


一瞬の静寂。


そして…歓声。


泣き崩れる者、抱き合う家族、子供が初めて見る“自由な空”。


ノアの腹部ハッチから無数の支援艇が降下する。


・医療班

・食料搬入部隊

・再建用重機

・エネルギー炉ユニット


復興支援部隊司令タカミネ・レンジが現地指揮に立つ。


「都市電力を三区から復旧させろ。水系は優先だ」


アイズとメインがインフラ再構築を担当。


タカヤとモックは避難区画の治安維持。


神帝は戦うだけではない。


“守る”力でもある。


ノア医療区画


白い治療室。


大神官ノノカは深い傷を負っていた。


ヴァルケインの大鉾による衝撃。


すでに意識はある。


包帯に覆われた身体、それでも瞳は強い。


扉が開く。


果物を持ったウォンと大神官センドウが入ってくる。


「お前聞いたぞ、無理しすぎだ、俺も…いれば良かったな…」


センドウは真顔でノノカに言う。


ノノカは小さく笑う。


「貴方には貴方の仕事があったでしょう…それでいいのです…」


沈黙。


「ありがとう」


ウォンは言う


ノノカは目を閉じる。


「まだ終わってません」


モニター越し…復興作業が進むセドナ。


タカヤはすでに都市復興の最前線。


身体の傷もほぼ再生。


アイズが呟く。


「やっぱり規格外だな」


タカヤは答えない。


ただ空を見る。


ー セドナ外縁、崩落した戦場跡 ー


氷と瓦礫の下。


赤い核が、微かに脈打つ。


ヴァルケイン。


本来なら消滅しているはずだった。


だが帝神の核は砕けていなかった。


ゆっくりと目を開く。


空。


静かすぎる空。


艦隊通信はない。


帝神回線も遮断。


宙皇帝からのリンクも消えている。


理解する。


「切られたか…」


七帝神の一柱は、“敗北”により抹消された。


地位も、軍も、名誉も。 もう何もない。


復興巡回中のノア警戒部隊が反応を検知。


即座に包囲し武装展開。


タカヤも到着する。


ヴァルケインは立ち上がる。


だが戦わない。


「斬るなら斬れ」


静かだった。


以前の圧はない。


タカヤは剣を抜かない。


「なぜ生きている…仕留め損ねたか…」


「分からない…確かにあの一撃は致命傷ではあった…

運が良かったのかな?」


その言葉に嘘はない。


セドナ臨時政府を緊急協議。


政府団長は強く警戒する。


当然だ、多くの市民が家族を失っている。


「信用できるはずがない」


ヴァルケインは拘束されたまま発言する。


「信用は要らぬ…星を奪う意思もない…戦う理由も、もうない…」


その目は虚無ではなかった。


怒りもない。


数日間の協議。


市民感情は割れる。


だが現実もある。


銀河はまだ宙帝の脅威下。


防衛力は必要。


タカヤは言う。


「敵だった。それは変わらない、だが今は違う、選ぶのはセドナの民だ」


政府団はヴァルケインに最後の問いを投げる。


「なぜこの星に留まる」


長い沈黙。


そして。


「我はただ償いたい…セドナの民を苦しめた償いを…

我にはもう何もない…地位も権力も何も…我は一度死んだ…今の命ではこの力を護るために使いたい…」


静かな本音。


「条件付きでの滞在を認めよう…」

・監視下

・軍事権限はなし


ヴァルケインは受け入れる。


「異存はない」


そして宣言される。


「元帝神ヴァルケインは、セドナ守護者として星に留まる」


歓声はない。


だが拒絶もない。


 

高層都市の端。


ヴァルケインは一人、星を見下ろす。


艦隊も部下もない。


だが逃げてもいない。


ヒメナが隣に立つ。


「裏切れば即刻排除します」


「当然だ」


短い会話。


だが敵ではない。


ー 遠く銀河中心 ー


エルド・ノヴァは報告を受ける。


「……生きていたか、やはり奴は甘い男だ…

宙帝を裏切るとは愚かな奴だ…」


しかし動かない。


「放っておけ」


冷たい決断。


ヴァルケインは、完全に切られた。


ー 一ヶ月後 ー


「出航用意!」


ノアは新しいセドナの守護者、復興した星を横目に静かな宇宙へ旅立つのであった…


(続)


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公開情報


・タカミネ・レンジ 男性 42歳 from地球

 復興支援部隊司令

 部下達からオヤジと慕われる

 ギフト"?"


・復興支援部隊司令

 星の復興支援を統括する部隊



ついにセドナは解放されました。次回よりノア地下ドックのアウトロー達の話へと移っていこうと思います!次回もよろしくお願い致します。

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