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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
2章 星域突破

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極寒の星


ー 極寒の星 ー


白い静寂に包まれた極寒の星、冥王星。


氷の平原を渡る風は、音すら凍らせる。

その地下深くに築かれた黒晶の宮殿で、会談は行われようとしていた。


ノアは軌道上に静止している。

灰色の装甲に、冥王星の淡い反射光が落ちる。


「着艦許可確認、準備完了。」


艦橋に柔らかな緊張が走る。


今日は戦ではない。


会談である…


冥王とヒメナの…


氷晶の間。


玉座に座す冥王は、静かで重い気配を纏う存在だった。

蒼白の髪、深い蒼の瞳。


その前に立つのはヒメナ。


穏やかだが芯の強い視線で、冥王を見据える。


「久しいな、ヒメナ。」


「ええ。ですが距離はあっても、志は同じです。」


外縁宙域の安定。

宙帝の動向。

神帝の今後。


言葉は少ない。だが互いに理解している。


やがて冥王がわずかに笑う。


「今日は堅苦しい話だけではあるまい?」


ヒメナも微笑む。


「ええ。今日は“帰省”ですから。」


神帝メイン、帰還


氷の回廊に足音が響く。


神帝メイン。

この冥王星の出身にして、いまや神帝の中核。


帰還を迎える民たちの表情は誇らしい。


「おかえりなさいませ、メイン様!」


その声に、メインは少し照れくさそうに応じる。


「ただいま。少しだけ、ね。」


戦場では鋭い彼女も、

ここでは一人の“娘”だった。


冥王星のドラゴニュート大神官メイリュウ、


会談の場に、新たな存在が現れる。


長身。ぱっと見は人間と同じ…


その瞳は金色に輝き、背には折り畳まれた翼。


「お久しぶりです。メイン様。」


低く澄んだ声。


「久しいね、メイリュウ…」


メイリュウはメインを見上げる。


「また会えて嬉しゅうございます。次の旅には神軍大神官として同行致します…」


その目は輝いていた…


「期待してるよ」


メインは微笑み、そう返した。


氷の柱の影から、ひょこっと現れる小柄な影。


長い翠の髪、透き通る耳。


「わぁ……大きい……あれがノア?」


挿絵(By みてみん)


エルフの少女、バルサルナ。


元々は宇宙を旅していたが冥王星に住み着いた変わり者。


メイリュウが苦笑する。


「落ち着け、バルサルナ。」


だが彼女の目は、すでにノアに釘付けだった。


会談は和やかに終わる。


冥王は静かに告げる。


「ノアはこの星の友だ。歓迎しよう。」


氷原に灯がともる。


歓迎の宴。


その最中、バルサルナが突然言い出す。


「わたし、ノアに住んでもいいかな?」


場が一瞬静まる。


「ん?あの大エルフ、バルサルナ様がですか?」


メインが目を丸くする。


「この星も飽きた…そろそろ他の星も見てみたい…」


メイリュウが腕を組む。


「バルサルナ様は好奇心の塊です…止めても無駄でしょう。」


ヒメナが優しく微笑む。


「ノアは広いわ。歓迎する?」


通信でノア艦橋に確認が入る。


艦長オダイは苦笑しながら答える。


「歓迎します。コロニーの山間部に一軒建てましょう。」


歓声が上がる。


冥王星の氷の空に、祝福の光が舞う。


神帝、ドラゴニュート、エルフ。

種族も立場も違う者たちが、同じテーブルを囲む。


ノアは静かに軌道で輝いている。


新たな仲間を迎え。


そしてその未来を、静かに見守っていた。


極寒の星は、今夜だけ少し温かい。


次なる航路は―

さらに賑やかになりそうだった。


(続)


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公開情報


・冥王 62歳 男性 from冥王星

 冥王星の星王 神帝メインの父

 ギフト"?"


・メイリュウ 30歳 男性 from冥王星

 大神官 神帝メインに遣える

 ドラゴニュート(見た目は普通の人間)

 ギフト"浮遊"


・バルサルナ ?歳 女性 from?

 エルフ(見た目は若い)

 ギフト"探究心"


・ドラゴニュート 冥王星のみに存在する固有人類


・エルフ 長寿


今回ノアは冥王星に到着、次回ついに太陽系を出そうかな…

次回もよろしくお願い致します!

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