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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
2章 星域突破

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最恐・サターン艦隊


ー 最恐・サターン艦隊 ー


グリフィンとの静かな離合を終えたノアは、単艦で外縁宙域を進んでいた。


星雲の淡い光が艦体をなぞり、灰色の装甲が静かに宇宙へ溶け込む。

だが、その静寂は、次の瞬間、破壊の閃光に塗り替えられた。


前方空域、広域戦闘反応。

無数のエネルギー光束、炸裂する艦影。


「識別信号確認…サターン艦隊。交戦中の相手は…宙帝軍。」


ノアの艦橋に緊張が走る。


映像が拡大される。

そこに展開していたのは―“蹂躙”だった。


サターン艦隊は陣形というより、意志そのものだった。


重巡、戦艦、空母型艦艇が有機的に連動し、

一斉射撃が空間そのものを裂く。


宙帝の主力艦が一隻、また一隻と爆散する。

防御陣は突破され、側面も背後も封殺。


撤退する暇すら与えない。


「圧倒的だ…」


ノアの副司令シャルルが呟く。


中心にいる旗艦―黒鉄の巨大戦艦。

そのブリッジに立つのが、サターン艦隊提督ジュウ。


神帝の一柱。

冷酷にして理知。

そして戦場においては、慈悲を持たない女。


「ノア、戦闘態勢に入りますか?」


その問いに、艦長オダイは即答する。


「当然だ。味方の援護に入る。」


推進出力上昇。

ノアのエンジンが蒼く輝く。


その瞬間――通信が割り込んだ。


『―止まりなさい、ノア。』


静かな声。

しかし、抗えない圧を伴う。


画面に映るのは、ジュウ。


黒髪を後ろで束ね、鋭い瞳がこちらを射抜く。

軍服の襟には神帝章。


『ここはサターン艦隊の戦域。あなたの出る幕ではない。』


「神帝ジュウ。宙帝軍は未だ多数残存。共同戦線の方が効率的だ。」


ジュウは一瞬だけ、薄く笑う。


『効率? 心配は無用よ…』


その直後


サターン艦隊が一斉に陣形を変えた。


まるで巨大な獣が牙をむくように。


集中砲火。

宙帝旗艦が光に包まれ、崩壊。


残存艦も逃走不能圏内へ追い込まれ、

次々と沈黙していく。


数分後


戦場は静寂に戻った。


「見たでしょう?」


ジュウの視線は冷静そのもの。


「ノア。あなたはまだ力を温存していなさい。これから先、もっと大きな戦いが来る。」


「……我々を信用していないのか?」


「違うよ。」


わずかに柔らぐ声音。


「あなたは“切り札”よ。最恐は、必要な時にだけ振るうもの。」


ノアの艦橋に沈黙が落ちる。


ジュウは最後に一言だけ残す。


「今日は、私たちに任せなさい。」


通信が切れる。


サターン艦隊は整然と再編され、

何事もなかったかのように宙域を去っていく。


その背中は圧倒的で、冷酷で、そして頼もしかった。


ノアは戦場の残光を見つめながら静かに進路を変更する。


「……最恐、か。」


誰かが呟く。


だがその胸には、確かな高揚があった。


次に牙を剥くのは自分たちかもしれない。


宇宙は、まだ静まらない。


(続)


-------------------

公開情報


・サターン艦隊 艦艇数1000艦

 宇宙最恐クラスの大艦隊

 総督 神帝ジュウ 土星の皇女

 母港 土星

今回は宙帝対サターン艦隊でした。

サターン艦隊はこれから先ももっと詳しく書いていきたいです。


次回もよろしくお願い致します!

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