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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
2章 星域突破

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離合


ー 離合りごう ー


木星宇宙ドック基地を離れたノア


改修を終えた船体は、以前よりわずかに重厚さを増していた。


木星の重力圏を離脱し、巡航速度へ。


艦橋は静かだ。


「全系統、正常。推進コア安定。」


報告が淡々と流れる。


そのとき――


「前方宙域より高速接近物体。識別信号、味方コード。」


オペレーターが目を細める。


「これは…」


ホログラムに浮かぶ艦影。


流線型の艦首。

双翼のように広がる放熱フィン。

高機動型推進ノズル。


識別名が表示される。


"GRIFFIN"


姉妹艦グリフィン。


"接近"


「通信入ります。」


艦橋中央スクリーンに映るのは、シノハラ艦長。


「こちらグリフィン艦長シノハラ。ヒメ様、元気そうで何より。」


軽い口調。


「久しぶりね、シノハラ君、元気そうで何より…」


ヒメナが返す。


ノア側のクルーが小さくざわつく。


"2人は軍学校時代の同期である…"


ノアは重戦型。

グリフィンは高速機動型。


同じフレームから生まれたが、思想は違う。


「こちらノア。巡航ルートを共有する。」


落ち着いた応答。


二隻はゆっくりと接近する。


宇宙空間に並ぶ二つの巨艦。


片や重厚な盾。

片や鋭い爪。


離合


距離、五千。


四千。


三千。


巨大な船体同士が、わずか数キロの距離で交差する。


挿絵(By みてみん)


グリフィンの艦体が視界いっぱいに広がる。


装甲は薄いが、機動ノズルが多く、まるで翼を広げた猛禽。


ノアのクルーが息を呑む。


「やっぱり速そうだな……」


「実際、速い。」


通信が入る。


「我々は木星を経由し地球に帰還する、休暇は楽しめたかな?あとは任せたぞ、ヒメ様。」


ヒメナが返す。


「ありがとう。お陰様でいい休暇になったよ。」


小さな笑い。


すれ違い


推進光が交差する。


蒼と白。


二隻は、まるで宇宙で挨拶を交わすようにすれ違う。


一瞬だけ、並走。


巨大な船体同士が静かに並ぶその光景は、圧倒的だった。


やがて、グリフィンが加速。


星の海へと鋭く伸びていく。


ノアは変わらぬ速度で進む。


重く、確実に。


艦橋にて…


「姉妹艦って、いいですね。」


若いクルーがぽつりと言う。


誰かが答える。


「競い合い、支え合う。」


モニターには遠ざかる推進光。


ノアは進む。


木星を背に、

火星の記憶を越えて。


姉妹艦がいるという事実は、

それだけで心強い。


宇宙は広い。


だが、孤独ではない。


(続)


-------------------

公開情報


・シノハラ・ケンタ 28歳 男性 from地球

 宇宙空母グリフィン 統合司令 ギフト"?"

 ノア統合司令キドウ・ヒメナとは軍学校の同期


・宇宙空母グリフィン

 ノア型宇宙空母2番艦

 神帝サン、ムーンが乗艦している

 母港は月

今回は姉妹艦グリフィンとの離合を書いてみました。

ノアには姉妹艦が4艦います。

他の艦との絡みもこれから書いていきたいと思います。


次回もよろしくお願い致します。

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