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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十一章 天王星防衛戦

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炎帝の断罪


ー 炎帝の断罪 ー


「いてぇ…」


ガランはふらつきながら空を見上げる。


「ん?エ、エンマ…な、なぜだ…なぜだなぜだ!!

二日前に地球で復帰したばかりのお前が…

なぜここにいるんだ!!」


怒りと焦りが混じる声。


それを聞いたエンマはゆっくりと笑った。


「ハハハ!なぜ…?」


「そんな事決まってるであろう…

お前が“そこにいるから”だ。」


空気が震える。


「タカヤ!モックを連れて下がれ!

こいつは俺の獲物や!!」


「…了解!頼むよ!」


(……何やあの笑顔…ガチで怖いんやけど…)


タカヤは即座に離脱する。


「さぁ来い、ガラン」


エンマは手を軽く振る。


「後悔するなよ!!エンマ!!」


「“暗転ブラックアウト”!!」


即座に闇が展開されるがしかし…


ドォォン!!!


爆炎が炸裂。


闇は一瞬で吹き飛んだ。


「なっ……!?」


「ハハハ!!」


炎風を纏いエンマは笑う。


「忘れたか?俺に闇は効かん!!」


一瞬で間合いを詰める。


「遅いな!」


ドゴォッ!!


爆炎を纏った拳が直撃。


ガランの身体が地面に叩きつけられる。


「ぐっ……!!」


「さぁ……立て」


ゆっくり歩み寄る。


「裏切り者よ」



ー 一方その頃、戦場の別地点では


神格再編機関・第二軍と天王星軍が激突していた。


「数が多いわね…!」


ノノカが敵をなぎ払いながら言う。


「だが雑魚だ!!」


ゴウが拳で敵を吹き飛ばす。


「油断はするな、こいつら宇宙海賊だ!

何してくるかわからねぇぞ!!」


「大神官を倒した奴は昇進やぁ!!

行け行けぇ!!」


無秩序な突撃。


「……遅い」


ノノカの一閃。


敵がまとめて吹き飛ぶ。


「早く片付けてタカヤ様の所に行かなきゃ…」



その頃ガランは立ち上がり走っていた。


(無理や…勝てる訳ない…!!

こんなの聞いてない!!予定外や…死ぬ…!!)


必死の逃走。


だがその先に“もう一人”いた。


「……天龍拳」


ドンッ!!


「ぶふぁッ!!」


ガランの身体が吹き飛び再びエンマの足元へと転がる。


(いったい何なんや…次から次へと…)


そこに立っていたのは星竜王テンオオ…


「現場が大変だと聞いて来てみれば…」


周囲を見渡す。


「何だこれは…」


エンマが笑う。


「ほぉ…テンオオか、神帝会議以来だな。

お前が前線に出てくるとは珍しい。

どっちかと言えば“頭脳派”だろ?」


「まぁね」


テンオオは肩をすくめる。


「けどここは“我の星”だ…

仲間も結構やられてるしね。」


ガランを横目に見る。


「……で?こいつが敵のボス?」


「あぁ俺の可愛い元部下だ。」


「なるほどねぇ…」


テンオオは近くの岩に腰掛ける。


「じゃあ任せるよ。

責任取ってやりなよ。」


エンマはニヤリと笑う。


「当然だ…

さぁ……ガラン」


逃げ場はない前には炎帝後ろには竜王。


「もう逃げられんぞ」


ゆっくりと手を構える。


「どう死にたい?」


ガランの顔から血の気が引いていく。


「ダヴィンチ様!…一生のお願い!…助けてくれぇ…」


絶望しながら宇宙そらに願うのであった。


(続)


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