表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想像で描く世界旅行記 ~The World Travel Diary~  作者: 夢宇希宇


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

歌舞伎座

挿絵(By みてみん) 


 邦画実写映画の歴代興行収入の記録を22年ぶりに塗り替えた、映画「国宝」 勿論であるが、私も映画館で観たと言いたいが、実は観れていない。一番の要因は、上映時価の長さであるな。175分であるが、予告上映とかを含めると、3時間を超えるので流石に無理である。トイレを我慢しながら観るのは辛いからな。

 映画「国宝」は、動画配信が始またら、自宅でゆっくり観る予定だ。


 っというわけで…もへったくりもないか。今回の旅の目的地は、歌舞伎座である。歌舞伎の話題性に釣られたミーハーとかは思わぬように。

 東京メトロを利用し、東京駅から東京メトロ丸ノ内線に乗り、銀座駅で下車。日比谷線に乗り換え東銀座駅で下車。3番出口が歌舞伎座に直結している。

 めんどくさかったな、東京の乗り換えは。まあ、無事に歌舞伎座に行けたのだからいいが、これは乗り換え迷子とか出そうだなと思った。

 

 本題に入る前に歌舞伎座の歴史について少し触れておくか。

 1889(明治22)年に設立され、現在の『GINZA KABUKIZA』の1階に設立されたのは、2013年の第5期かららしい。

 私の第一印象は、アンバランスだなと思った。それは、歌舞伎座の背後にタワーが聳えているからだ。日本家屋風の歌舞伎座の後ろに現代的なタワーがある。これは仕方ないが、歴史の重みみたいなものは薄っすらと感じただけだった。


 そんなわけで、第一印象はそれ程でもなかったが、本題の観劇である。私は事前にwebチケットを取っていたので、入場はスムーズだった。

 そして、満を持して入口から入ると、広々としたロビーに出た。豪華だった。ロビーにはふんだんにお金が掛けられているようで、この入口となるロビーからは、この歌舞伎座の何となく威厳のようなものをちょっと感じたのは正直な気持ちだ。

 幕が上がるまで、まだ30分くらいあったのだが、歌舞伎公演初心者の私にとって、この時間をどうしたら良いものかと頭を悩ませた。映画なら長くても3時間だが、歌舞伎は約4時間で、途中に『幕間』という休憩時間があるらしかったので、そのまま座席で待つことにした。途中休憩があるのは映画には今はないので、それは良いなとも思って、幕が上がるのを待った。


 そして、幕が上がる。

 いよいよだ。役者が登場したり、役者が『見得』を切った時に大向うから…歌舞伎の掛け声専門のファンから掛け声が掛ったが、私には無理だったので、その雰囲気を楽しんだ。後で知ったのだが、掛け声を掛けるのは、専門家や常連さんがやるらしくって、私は黙って観劇したのはそれはそれで良かったと、ほっと胸をなでおろしたものだ。


 観劇の時間はあっという間に過ぎて、幕が下りると、私は自分が興奮しているのを自覚した。歌舞伎役者の所作一つ一つが滑らかで美しくもあったので、これが日本の古典芸能かと認識させられた。演目からも物語も知らなかったが、全体を通した物語を『観て』わかったのだと思った。所作で何を表現し、伝えようとしているのがわかったからだ。


 そして、ロビーへ出ようとしている時に、どこの国の人かはわからないが、外国人らしき人の言葉を聞いた。彼は興奮した面持ちで、


「ファンタスティック! ブラボー! ビューティホー!」


 と連呼していたので、何か私には関係ないのだが、日本人として誇らしい気持ちになった。

 そんな彼がスマホを取り出し、キョロキョロして周りの人に話し掛けている。だが、誰にも相手にされないので、私が「メイ アイ」と話し掛けると、どうやら、歌舞伎座をバックに写真が撮りたいらしく、私が応じると、「サンキュー」と満面の笑みで言われたので、「ユア ウェルカム」と返した。

 実は私も彼に負けず劣らず興奮した気持ちだったのだが、口に言葉には出来ずにいたのは、国民性か。

 そんなこんなだったが、歌舞伎座の前で、私はタクシーを止めた。観劇で疲れたので、帰りは楽がしたく、あの乗り換え地獄はごめんだ。


 日本の古典芸能である、歌舞伎。この技がこれからも代々と受け継がれるのだろう。

 まだであるが、映画「国宝」を動画配信で観るのが、今から楽しみである。


 私が帰りのタクシーの中で「ファンタスティック」と叫んだかどうかは定かではない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ