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想像で描く世界旅行記 ~The World Travel Diary~  作者: 夢宇希宇


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月照寺

挿絵(By みてみん) 


 朝ドラ「ばけばけ」の舞台にもなっている寺院である。私は朝ドラを見るのが好きなのと、髙石あかりさんのファンでもあったので、舞台となったこの寺院を訪れてみたかった。

 ちなみに、髙石あかりさんについては、映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの頃から注目していた。

 月照寺は島根県松江市外中原町に今も実存する寺院だ。前回の本能寺と違い現存している。そこで、ドラマでも登場した「大亀」をこの目で見たかった。

 私は予定通り、JR松江駅で降り、駅前のタクシーに乗った。月照寺までは車で約10分と近い。目的は月照寺であるが、今回は2泊と時間があるので、松江市の市内観光もしようと思っている。小泉八雲旧居や小泉八雲記念館にも行ってみたい。松江城下町が今はどうなっているのかも興味がある。


 タクシーに乗って、約10分。あっという間に目的地の月照寺に着いた。車窓から景色を楽しむ余裕がなかったのが少し残念だ。寺院の駐車場で降りる。駐車場は広かった。今は止まっていないが、どうやら観光バスも駐車できるらしい。私の他は、ちらほらと観光客らしき人がいるが、外国人観光客はおらず、どうやらまだオーバーツーリズムとはなっていないようだ。客層は寺院の割に若い人がおり、朝ドラ人気なのだろうなと思った。

 歩を進め確認すると、月照寺には、おすすめの拝観ルートらしきものがあって、私は順にそれを回ることにした。書院は拝観受付で、受付をして一通り見て回った。書院では御朱印もあるらしかったが、私にそれを集める趣味は無い。月照寺は歴史ある寺院であるが、近年の観光地化で整備が進み、古臭さを感じない。歴史の重みは感じるが、修繕も徹底されており、どこか綺麗だった。

 そこで私は今回の旅のメインイベントを思い出した。「大亀」だ。当然のことながら、おすすめのルートを回る際に私はそれを見つけていた。「大亀」を見た第一印象。それは、「でっかいな」だった。自分の目で見るとわかるが、想像していたよりは大きい。ドラマで見た印象とは違い「でっかいな」と思った。ちょっと迫力のようなものもあり、「大亀」は首を大きく持ち上げ、私に食いつくかの如くだった。こうなると「ちょっと怖い」もあるか?

 これが大亀か。説明書きに、

『お参りの際には、合掌して一礼し、大亀像の頭をやさしく撫でて長寿を願うのが習わしです』と書かれていたので、私はそれに習い撫でまわし「長生き出来ますように」と心の中で唱えた…というのは建前で、本当は「金を下さい。使っても余るくらいの大金を下さい。大金持ちになりたいです」と唱えていた。罰当たりとは言わないように。私は正直者なのだ。

 そもそも、亀は長寿祈願の対象になる生き物でもあったな。そして、「大亀」は怪談の中にも登場する。やはり、大亀の表情からして怖い。怪談に登場するのには納得だ。そういや、ドラマでは大亀が食い殺したとか、そんなことをトキが怪談として語っていたな。


 さて、ここで朝ドラ「ばけばけ」について少し語ろうと思う。ほんの少しだけだ。

 トキとヘブン先生とその二人を中心に描かれる物語である。時代は、文明開化の明治維新後。ヘブン先生は、松江の中学校の英語教師として来日する。そして、ヘブン先生の女中として最初働くトキであるが、その後めでたく結ばれる。

 ちょっとコミカルに描かれる物語と人々の関わり合いが、実に温かで優しい。何かあってもどうにかなるのではないかと、今までの朝ドラとは趣向が違い、それが人気になっていると思う。勿論、出演者の演技も素晴らしい。

 何か良いよね。朝の始まりでほんわかした気持ちになる。某公共放送さん、視聴者はこういうドラマを待っていたんだ。そりゃ、山あり谷ありなドラマも良いのだが、今まではそれが強すぎた。「ばけばけ」は、ドラマの空気感が良いよね。漂う雰囲気が良くて楽しい。見てるだけで楽しい。こんな朝ドラは久しぶりかもしれない。「虎に翼」も良かったが、「ばけばけ」は違う意味で良い。「虎に翼」が映画化されると発表されたが、私はきっと映画館で観るだろう。


 月照寺。島根県松江は滅多に訪ねようと思わない土地かもしれない。だが、今回の旅で私の意見はガラッと変わった。ここは雰囲気が楽しい土地だ。松江の全てを見て回ったわけでもない。

 そういや、食べ物も美味しかったな。

 しじみ汁、美味しかった。滋養があって、体がぽかぽかと温められるかのような、優しい味だった。

 そんな私の口からは、ある一言が自然と出た。


「あ~っ」

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