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学校に行こう

遅れました!

気持ちの良い…朝ではないか…

いや確かに美しい朝ではあるだろうが、思わず擦ってしまう様な瞼がそう景色を見せてくれないのか。

それだから億劫なのか何もわからない。


「ふ…〜…」


ため息…と言うか深い息と言うか。

なんとも言えない空気が漏れる。


流石に久々の学校で疲れているなか、あんなに遊び回ったら疲れるに決まってる。


「どしたん?天馬、てかなんで急に歩いて登校?」


隣を歩く夢那が問うてくる。

夢那はいつも一人寂しく学校に行ってるそうで試しに誘ってみたらついてきた。


「スカートでチャリがなんか慣れないから歩いていこうと思ってな」


っと返す。

昨日いつも通り何も考えず自転車に跨ると違和感を感じた。

そもそもとしてスタイルが全々変わってるのでサドルも高いし、なんかスカートとか引っかかって凄いガサツ系女子みたいになってるし…


まあそんなこんなで取り敢えず慣れるまでは自転車は使わないでおこうと思った。

(※サドルの調整は面倒くさいので時間がある時にやります。)


「ふーん…まあいいよ!私は天馬と学校いけて嬉しい!」

「うん…そうだね〜」


なぜ…こんな純粋な子が何故あそこまで教師や親各方面に反抗できるのか気になる。

昔は、その楓のグレてた頃に憧れちゃった感があったが、幼い頃から真似してたせいで自分でも何か感覚が狂ったのか反抗がデフォになって来ている。


だが夢那はイジメはしないし窃盗とか全く知らない人に迷惑はかけないが。

遅刻するし、教師に怒られてもふざけるし、絡んできた不良は無用で突っかって最悪殴る。

これはもっと節度や敬いを得たほうがいいと思う。


「あ!天馬!コンビに行こう!」


途中道で見つけたコンビにを指差して言う夢那だがそれを優しい目で見ながら首筋をつかんで引きずりながら歩みを進める。


「んな?!天馬〜…いやだ!天馬とコンビニ行きた〜い!」


(こいつ…眠たくて変なモードに入ってやがる)


「はいはい!そんなことやってるから毎回2限始めくらいにしか学校つかないんだろ?帰りに遊びに行こうな」


そんなこと言いながら駄々っ子のような夢那を学校まで引きずって歩く。








何十分か歩くと学校に付いた。

学校の門をくぐるろうとすると教育指導の先生が門の前にいたので小さく挨拶をしながらくぐり抜けようとするが…


「んな?!おい!夢那?夢那が!時間通りに?!」


っと声をかけられる。


「あぁ?!武田たけだバカこくんじゃねぇ!私を舐めてんのかあぁ?!」


っと喧嘩を売る。

流石にベテランの武田先生怯むことなく宥めようとするが…

それより早く天馬のチョップがはいる。


「いてぇ?!」

「先生…すいません」


この光景に衝撃を受ける。

"ななっ…夢那相手にここまでする奴が…"っと思う。

武田先生からすれば全く知らない女性がやり遂げたのだ。


「ちょっと…君は?」

「転校してきました、あ…明木…t…菫です!」

 

一瞬天馬と名乗りそうだったがどうにか修整する。


「そうか…そうか…よくやってくれたな、夢那とは知り合いか?」

「はい、まあ…」


本来生徒が生徒を殴ったら怒るべきなんだろうが今回は例外である。

そうして武田先生は肩をぽんっと叩き言ってくる。


「苦労するだろうが頑張れよ」


この先生は厳しいように見えて案外優しいので結構好きだ。


そのあとも夢那を引き連れてクラスまで送る。


「え〜…まだ眠い…学校いや!3限にまでどっかで寝とく」


なんてまだ眠気が覚めていないようだ。


「はいはいそうですね〜」


っと適当に返しつつ夢那を夢那のクラス(4組)の担任に届ける。


「えっと…その…えっと…」


4組の担任は少し気の弱い女性だ。

だから夢那にも極力口出ししない。


「はい…その苦労かめますが頑張ってください」


っと一礼して自分のクラスに戻る。


ふと耳を澄ましてみる。


「おい!あれだれ?」

「あれだよ!転校生」

「可愛い…けど夢那と知り合いかな?」

「どころか夢那より上じゃね?」

「あれだよ…裏バン、中学とかで裏バンしてたんだよ多分」


なんて声である。

"恥ずかしい…"そんな思考で埋め尽くされて赤面しながら小走りで自分の教室に戻る。


「おはよ…日名内さん…」


疲れた様子で挨拶する。


「あ…お、おはようございます」


そうだけ返して日名内は距離を取る。

本当に避けられてる気がして仕方がない。


すると裕二が話しかけてくる。


「俺たちは関わる相手を間違えているんだ諦めな」

「……まあ夢那は…悪くない頑張って俺たちがフォローしてあげよう」


幼馴染二人で結ばれた結束はやはり強固かつ重要なものであった。

思えば今まで知らないフリをしていた物にやっと目を向けれたような気がした。





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